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NECネッツエスアイ、LAN配線や電源工事が不要のモバイル監視カメラソリューション

監視用カメラにソーラーパネルとバッテリーを一体型で搭載

 NECネッツエスアイ株式会社は27日、株式会社Cho&Companyと共同でモバイル監視カメラソリューションを開発したと発表した。ソーラーパネルとバッテリーによる独立電源、4G(LTE)/3G通信モジュールを搭載し、LAN配線/電源工事を不要にしている点が特徴。4月1日より提供開始する。

 今回発表されたのは、監視用カメラにソーラーパネルとバッテリーを一体型で搭載したモバイルソーラーカメラソリューション。満充電であれば、日照がなくても約3日間の継続利用が可能なほか、オプションパネルを追加すれば、積雪がある場所や日照時間が短いところでも利用できるという。

 また、MVNOをはじめとしたさまざまなモバイル回線に対応する通信モジュールおよび録画機能を内蔵。LAN配線や電源が確保できず、従来では設置が困難であった河川や山間部への導入など、多種多様な監視ニーズにも柔軟に応えられるとした。

 監視映像は、本体内のSDカードに約10日分(VGA相当の場合)を録画し、クラウド経由でPCやスマートフォン/タブレットなどのデバイスから閲覧可能とのこと。

 NECネッツエスアイでは、このソリューション導入に際し、設置から保守サポートまでワンストップサービスを提供するほか、ニーズにあわせて、自社のモバイル回線サービス「ネッツワイヤレス」と組み合わせた提案も行うとした。

 価格は、モバイルソーラーカメラ本体が88万円(税別)、クラウドサービス利用料が月額1800円(税別、契約は年間単位)から。モバイル回線の利用料や設置費用などは別途必要となる。

 なおNECネッツエスアイは、災害・危険監視、盗難防止、建築現場や屋外イベント会場などの監視ニーズなどを中心に、公共インフラ、スポーツ/レジャー、建設/イベントなどの事業者への拡販を図る考え。3年間の累計で、モバイルソーラーカメラ3000台の販売と、約25億円のソリューション売上を目指すとしている。