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DataRobot、Armのカスタマーデータプラットフォーム「Arm Treasure Data eCDP」と連携

クラウドに蓄積されたデータから、自動的にAIが学習していくワークフローを実現

 米DataRobotは、英Armが提供するカスタマーデータプラットフォームとデータコネクターの実装による連携を実現し、今後両社はテクノロジーパートナーとして、継続的な技術・販売活動における連携を行っていくと発表した。これにより、クラウド上に蓄積されたデータから、自動的にAIが学習していくワークフローを実現するとしている。

 Armが提供するクラウド型カスタマーデータプラットフォーム「Arm Treasure Data eCDP」は、既に国内外のさまざまな業界の企業が利用しており、マーケティングからIoTまで多様なデータを集積している。

 一方、多くの企業は、集積したデータの利用に課題を抱いており、特に機械学習・AIへのデータ活用には、幅広い技術の組み合わせによるワークフローの構築が必要となると説明。今回の連携により、DataRobotから直接、Arm Treasure Data eCDP上のデータを利用した、高度な予測や検知を行うAIの構築を自動化することで、ワークフローの整備を行うとしている。

 DataRobotとArm Treasure Data eCDPの連携は、DataRobotのデータソース設定からPresto JDBCもしくはTD-Hive JDBC driverを選択し、Arm Treasure Data eCDP接続情報を入力することで、既存データセットのテーブルをDataRobot側に登録し、利用することが可能となる。モデル作成時は、登録されたデータセットを選択し、予測対象となる項目を設定するだけで、AIによる学習を自動的に行える。

 この連携により、さまざまな顧客接点から収集された顧客活動データに基づく最適な顧客体験の提供や、店舗、商品、CRMデータを結合して最適な商品配置と在庫管理を行うこと、複数のセンサーデータを統合して製造品質の予測と要因分析に役立てるといった活用ができるとしている。

 DataRobotでは、連携による解決できる課題の種類は広範囲に及び、これらのAIソリューションは蓄積されたデータの価値を高め、複雑なビジネスプロセスの自動化に貢献するとしている。