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ミツウロコCSとNEC、IoT技術によりLPガスメーターの情報を提供するサービスを展開へ

 株式会社ミツウロコクリエイティブソリューションズ(以下、ミツウロコCS)と日本電気株式会社(以下、NEC)は6日、IoT技術を活用し、遠隔からLPガスメーターの情報を提供するサービスを発表した。全国のLPガス販売事業者に向け、4月より展開を開始する。

 このサービスは、各消費者宅のLPガスメーターにNECの「LPWA対応IoT無線化ユニット」(以下、無線化ユニット)を取り付け、LPガスメーターの指針データを網羅的かつ高頻度、低コストで収集できるようにするもの。無線化ユニットが日次で指針値・保安情報を取得し、Sigfox回線を通じてクラウドサービス「NEC the WISE IoT Platform」上に収集・蓄積する。

 一方ミツウロコCSは、無線化ユニット設置時の確認業務、日々の指針値収集状況の確認業務、指針値や保安情報の提供業務、問い合わせ対応業務などを行う管理センターとしての役割を担い、蓄積したデータを契約事業者ごとに管理・提供するという。

 契約事業者には、LPガスメーターごとの指針値・保安情報(日次)と、メーターごとに定められた検針日の指針情報(月次)が送られるとのこと。

 また利用される無線化ユニットは、LPガスメーターとの信号線を接続し、通電するだけで利用可能な機器で、電源は1日に一度、指針値を取得して送信する用途のみに使われる省電力仕様のため、メーターが交換の時期を迎えるまで電池切れとならないことを想定した設計になっているとした。

 なおミツウロコCSとNECでは、愛知県名古屋市周辺にて2018年9月から、このサービスを用いて収集した情報を配送業務効率化に利用する大規模実証を行っており、「LPガスメーター情報の遠隔取得」が実用レベルで問題なく行えることを確認しているという。

 サービスは、まず、ミツウロコグループのエネルギー事業を担う株式会社ミツウロコヴェッセルのLPガス供給先を対象に、2019年春から順次展開を開始する予定。

 参考価格は、無線化ユニットの購入費用と毎月のサービス利用料を、10年間の利用を想定して1カ月あたりの負担額に換算した場合、月額で100円~/軒となる。