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AOSデータ、管理機能やセキュリティを強化したクラウドストレージ「AOSBOX Business Plus」

「3省3ガイドライン」に準拠し医療機関でも利用可能

 AOSデータ株式会社は17日、クラウドバックアップサービス「AOSBOX」のラインアップに、管理機能やセキュリティを強化した「AOSBOX Business Plus」を追加し、4月より提供開始すると発表した。価格はオープン。

 AOSBOXは、プラットフォームとしてAmazon Web Services(AWS)を利用するクラウドバックアップサービス。AES-256暗号化によって強固なセキュリティを構築するとともに、データの利用頻度に応じてストレージを使い分け、低コスト化を実現しているという。

 今回提供するAOSBOX Business Plusは、AOSBOXの法人向けである「AOSBOX Business」の管理機能やセキュリティを強化しており、接続元IPアドレスの制限、クラウドサーバーへのIDS/IPSの導入、クラウドサーバーへのログ保管体制の整備などを実現。

 医療情報をクラウドなど民間事業者が運営する外部設備に保存する際の規定「3省3ガイドライン」にも準拠しており、医療業界での利用を可能にしている。例えば、クラウドサーバーへのログ保管体制の整備については、Amazon S3とAWS CloudTrailを活用し、医療情報システム向けAWS利用リファレンスに準じているという。

 また、ダッシュボード機能の充実により操作性を向上させたほか、監査機能の強化では、ファイルへのアクセスや削除など、ユーザーが実行した操作のログを管理者が閲覧できる機能を追加している。セキュリティ面でも、従来のパスワードに加えて、6けたのセキュリティコードによる2段階認証機能を搭載した。

 今後は、他システムとのAPI連携機能の搭載も計画されており、医療・CAD・メディア業界との連携を強化する考え。医療業界については、全国のレセプトメーカー、医療画像機器メーカーとの提携を強化するという。

 AOSデータでは、今後3年間で医療機関、大学病院、歯科医院など3000施設への導入を見込んでいる。