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現場に散在するデータを集約・連携させてデータ経営を実現――、クオリカのIoTプラットフォーム「Bellonica」

 クオリカ株式会社は17日、データ分析プラットフォームおよびサービスの提供をしているチェコBellaDatiとパートナーシップ契約を締結し、同社が欧州で培ったテクノロジーをベースとして、データ経営の実現に向けたIoTプラットフォーム「Bellonica(ベロニカ)」を提供すると発表した。1月23日のリリースを予定している。

 Bellonicaは、現場で発生したさまざまなデータを一元収集してクラウド上に集約し、業務ごとのアプリケーションと連携させることで、個別に管理されていたデータをつなげ、データ経営を実現するIoTプラットフォーム。

 IoT領域で汎用的に使われるHTTP、UDP、MQTT(予定)、JSON、CSV、XML、BINARYなどの多様なプロトコルやフォーマットに対応するほか、各種IoTデバイスからのデータ収集を容易に行えるIoT Data Collector、収集したデータをユーザー自身が分析できるよう支援する独自のBIツール、顧客が利用しているアプリケーションや既存データソースとの連携ができる豊富なAPIなどを実装しているという。

 また、これらをモジュールのように組み合わせて使うことで、個別業務ごとのIoT化から、全業務を統合したシステムの構築までのアジャイル開発を可能にするとした。

 今後は、クオリカが提供している各種のデバイス(情報収集端末、現場作業支援用ヘッドマウント型ウェアラブルデバイス、ウェアラブルデバイス対応モーション認識システムなど)や、生産管理システム、Webパーツカタログ、遠隔監視システムといった各種業務アプリケーションとも、連携を順次行っていく予定。

 なおクオリカでは、自動車のコネクテッドソリューション、センサーによる可視化ソリューション、スマートライトソリューションなど、BellaDatiがすでに世界中で提供しているIoTソリューションについても、販売パートナーとして展開する計画で、Bellonicaと合わせて、2022年度に55億円の売上を目指すとしている。

Bellonicaで実現するデータ経営実現イメージ(製造業での事例)