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MSYS、AzulのオープンソースJDKなどを販売 TCOを抑えながらJavaを用いた業務システムを継続利用可能に

 丸紅情報システムズ株式会社(以下、MSYS)は12日、Java仮想マシン(JVM)、およびオープンソースのJava Development Kit(JDK)を提供するAzul Systems(以下、Azul)とディストリビュータ契約を締結したと発表した。これに伴い、同社製品を国内で販売する。

 Azulは、JavaとJVMに特化した企業で、Java SEと100%互換性のあるオープンソースJDK「Zulu Enterprise」や、JVM「Zing」などを提供している。

 現在、Javaを用いた業務システム、アプリケーションは企業・政府・官公庁などで幅広く利用されているが、2019年1月からはOracle Javaの無償アップデートが提供されなくなるため、現状のシステムやアプリケーションを維持するためには、今後、多額のライセンス費用が発生する可能性があるという。

 これに対してZulu Enterpriseは、Java SEとの互換性が維持されているのみならず、無制限にダウンロードして使用できるほか、サポート契約は、ほかのベンダーからEnterprise Javaを購入した場合よりも安価な支払いを保証するよう価格設定されているため、環境をZulu Enterpriseへ移行することにより、Javaを利用するシステムのTCOを抑えながら、既存システムを維持することが可能になるとのこと。

 MSYSでは、Zulu EnterpriseとZingを、低予算でJavaを商用利用したい顧客へ提案し、今後3年間で10億円の売上を目指すとしている。