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グリーンハウス、「Zerto Virtual Replication」を採用しAWSクラウド上へバックアップ環境を構築

NTTデータGSLが構築を支援

 株式会社NTTデータ グローバルソリューションズ(以下、NTTデータGSL)は7日、株式会社グリーンハウスが、Zerto Japanの仮想レプリケーション技術「Zerto Virtual Replication」を採用し、Amazon Web Services(AWS)のクラウド上にバックアップ環境を構築したと発表した。

 グリーンハウスでは2017年、基幹系システムの障害が発生したことがきっかけで、緊急時にも確実に事業を継続できるバックアップ対策の必要性を痛感。NTTデータGSLが提案したZerto Virtual Replicationを採用したという。

 同社は、採用決定後3カ月でZerto Virtual Replicationを導入してERP環境のバックアップを構築したほか、その後2カ月で周辺システムのバックアップも構築しており、現在は常に最新のサーバーデータがAWSにレプリケーションされているとのこと。

 また、コスト面でも大きな効果を上げている。基幹システムのバックアップデータの外部保管に低コストのクラウドサービスを活用した結果、テープやサーバー装置などのハードウェアと運用にかかる人件費を合わせて、5年間でコストを50%削減することを見込んでいる。さらに、月額課金のAWSを採用したことでコストも変動費化され、経営面でのメリットにつながっているとした。

 このほか、仮想マシンのレプリケーションにより、バックアップと同時にDR(ディザスタリカバリ)対策も整備された。グリーンハウスでは、テストフェイルオーバーによる定期的な有効性の確認を行い、本番状態での動作検証、リハーサルなどに活用できる環境を実現している。

 なお今後は、システムをクラウドに移行する際、複数のクラウドサービスを組み合わせた統合システム基盤の設計・運用、異なるクラウドサービス間のシステム移行やデータ保護などが発生することが考えられるため、NTTデータGSLは、さまざまなプラットフォームへ移行するためのサポートを行っていくとのことだ。