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オプティムのMDMサービス「Optimal Biz」、ゼロタッチ登録機能の利便性などを強化

 株式会社オプティムは28日、MDM(モバイルデバイス管理)/PC管理サービス「Optimal Biz」を「同 9.5.0」へバージョンアップしたと発表した。Googleの法人向け端末管理フレームワーク「Android enterprise」で提供されている「ゼロタッチ登録」機能との連携を強化するなど、機能の向上・改善を行っている。

 ゼロタッチ登録では、対応した事業者から対応Android端末を購入することにより、端末の電源を入れてからわずかな操作を行うだけで、MDM/EMM(エンタープライズモバイル管理)クライアントなどの管理アプリを自動インストールしたり、必要な設定を自動で行ったりすることができる。

 今回のバージョンアップでは、ゼロタッチ登録用のサーバーとの連携を強化し、3つの機能を新たに利用可能になった。1つ目は、キッティング対象の端末情報をOptimal Biz管理サイトに自動登録する機能。従来は、キッティング前に端末情報を管理サイトに登録したい場合、管理者が手動で登録作業を行う必要があったが、今後は連携設定を行うだけで、管理サイトへの端末情報登録を自動的に行えるようになる。

 これにより、管理サイト上であらかじめセキュリティ設定などを割り当ててからアクティベーションする、といった使い方が可能になり、必要な設定が適用された状態で端末の利用を開始できるとしている。

 また、端末管理を開始するためには、Optimal BizのAndroidエージェントアプリで認証作業を行う必要があるが、これまでは企業コード/ユーザーID(任意)/認証コードの入力が必要だった。今回の強化では、企業コード/ユーザーIDが自動設定され、認証コードの入力のみで認証が可能になっている。

 さらに今回は、G Suiteを利用している企業もゼロタッチ登録を利用できるようになった。

 なお、ゼロタッチ登録以外では、IEEE 802.1xのEAP方式によるWi-Fi設定に対応したほか、証明書のサイレントインストール、物理外部メディアへのマウント制限、USB経由でのファイル転送制限などの機能を新たに搭載した。