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NECの顔認証技術を用いた本人確認システム、宇多田ヒカルのコンサートツアーで採用

目視での確認と比べ、入場時間を最大50%短縮可能に

 日本電気株式会社(以下、NEC)は8日、NECソリューションイノベータ株式会社、株式会社テイパーズと協力し、NECの顔認証技術を用いた本人確認システムを、宇多田ヒカルのコンサートツアー「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」に導入したと発表した。11月6日によりスタートした同ツアー(7カ所)において、順次活用されているという。

 NECグループとテイパーズでは、顔認証技術を用いた本人確認システムを2014年に日本で初めてコンサート会場へ導入。4年間で110万人にのぼる利用を通じて、チケットの転売防止につながる効果を得てきた。

 今回のシステムでは、こうした実績を踏まえたうえで、NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」の最新版を用いて、NECソリューションイノベータが構築したもので、照明条件や顔の角度、カメラとの距離など、多様な環境下での本人確認の精度を高めているという。

 NECによれば、このシステムを利用することで、顔写真付き身分証明書を用いた目視での本人確認方法と比べ、来場客の入場時間を最大50%短縮可能になるとのこと。

 またテイパーズは、このシステムを自社のチケット発券システムと組み合わせて利用することで、コンサートのチケット転売防止や来場者の円滑な入場を実現し、顧客へのサービス向上を図るとしている。