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日立システムズ、RPAを活用して経理業務を効率化する「経理自動運用シナリオ」を提供開始

 株式会社日立システムズは5日、グローウィン・パートナーズ株式会社と連携し、RPAを活用して企業の経理業務を効率化する「経理自動運用シナリオ」の提供を開始した。

 経理自動運用シナリオは、スーパーストリーム株式会社の会計システム「SuperStream-NX 統合会計」を導入している企業に向けた製品で、これまで手作業で行っていた定型的な経理業務を、RPAツールを用いて自動化する。

 会計システムに販売管理システムから売上データを取り込む業務や、取引先ごとに管理している前渡金の残高明細作成業務など、自動化により効率化できると想定される6業務を対象に、SuperStream-NX 統合会計に関連する準備作業や後処理の工程も含めて業務を自動化する。

 すぐに利用開始できるよう、RPAツールをあらかじめ設定した状態で提供するため、短期間・低コストで業務の自動化が図れる。

 製品は、財務経理部門向けのコンサルティングサービスを350社以上に提供した実績を持つグローウィン・パートナーズの公認会計士が、内部統制の観点も含めて作成しているため、単に自動化するだけでなく、「整合性」や「正確性」、「不正検知」などの内部統制の視点を考慮し、不正やミスを防ぐ仕組みが盛り込まれている。

 例えば、為替レート登録シナリオでは、登録した為替レートのログを管理する機能があり、前渡金の残高管理シナリオでは、前渡金の取崩結果が会計システムの残高と一致しているかを確認する仕組みを用意するなど、ITに関わる内部統制で実務上考慮すべきポイントとなる「ログ管理」や「入力情報の正確性」などを管理する設定をしている。

 これらにより、作業の属人化や入力ミスを減らし、業務効率化を実現でき、サービス化前に実施した実証実験では、導入前と比較して作業時間が90%以上も削減された事例もあり、大きな導入効果が期待できるとしている。

 経理自動運用シナリオの価格は、シナリオ利用料(3シナリオの場合)が年額60万円(税別)から。シナリオ追加などのカスタマイズ費用は個別見積もり。別途、初期導入費用、RPAツール利用料が必要となる。日立システムズとグローウィン・パートナーズでは、2020年度末までに累計300社への販売を目指す。