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日立システムズフィールドサービス、「IoT PoCキット」「現場向けIoT導入支援サービス」を販売開始
2018年10月25日 09:00
株式会社日立システムズフィールドサービスは24日、日立グループ内外でのIoT導入支援の実績を基に、IoTのPoCを検討している企業向けに「IoT PoCキット」の販売を開始した。
IoT PoCキットは、IoT導入時に重要となる収集対象データの選定や投資対効果の確認などの試行検証を手軽に行えるように、データ収集に必要なセンサーとIoTゲートウェイ、クラウド環境をセットにしたもの。あらかじめ動作検証済みの機器やサービスをセットで提供するため、比較選定・構築にかける時間を短縮することができる。
また、IoTセンサーから得られるデータを蓄積するクラウド環境の利用料や、操作研修の費用が含まれているため、導入企業側で簡単かつ短時間にIoT環境を構築でき、PoCを開始できる。データは通信事業者ネットワーク経由でクラウドに上げるため、社内のネットワークを介す必要がなく、情報システム部門に負担をかけずに利用できる。
キットとしては、マルチセンサータグで情報を収集し、温度/湿度/光/圧力/加速度/傾き/磁気/音の測定が可能な「PoCキット1」、太陽電池駆動の温度/湿度センサーが5つ付属し、複数個所のデータ測定が可能な「PoCキット2」、PoCキット1と同じセンサーを利用しIoTゲートウェイにAndroid OSを使用することでデータ取得が容易に取得可能な「Azure IoTノンプログラミングキット」の3種類を提供する。価格はいずれも9万9800円(税別)。
また、工場などの現場においてIoTを導入する際の無線ネットワークの設計・構築に加えて、各種センサーやゲートウェイの設置をワンストップで支援する「現場向けIoT導入支援サービス」の販売も開始した。関東地区で販売を開始し、その他の地域は2019年1月に販売開始予定。価格は個別見積もり。
現場向けIoT導入支援サービスは、組み立て関連の製造業向けを中心に、製造設備などを対象としたIoTセンサーやIoTゲートウェイの設置箇所調査や設置工事、さらには無線アクセスポイントの電波調査や無線環境の設計・施工などを、日立システムズフィールドサービスのエンジニアが代行するサービス。
IoT環境を構築する際に必要となるセンサーの取り付け作業の代行に加え、無線アクセスポイントの導入設計から設置工事、電気工事に至るまで、現場のニーズに合わせたサービスを幅広く提供することで、安定したデータ収集環境の構築を支援する。
日立システムズフィールドサービスでは今後、IoT対応技術者の育成に積極的に取り組み、製造業で利用されているPLCや他のIoTゲートウェイなどへサポート範囲を拡大していくとしている。