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NECソリューションイノベータ、AIで生産状況の可視化を支援するソリューション

カメラ映像で良品/不良品を自動判定

 NECソリューションイノベータ株式会社は24日、画像とAI技術を活用して生産状況を可視化する食品製造業向けソリューション「NEC AI・画像活用見える化サービス/生産管理・検査支援」を、同日より提供開始すると発表した。

 「NEC AI・画像活用見える化サービス/生産管理・検査支援」は、AIを利用して生産状況を見える化するソリューション。ネットワークカメラとAI技術を用いた画像分析によって、生産ライン上を流れる生産品の個数をカウントするほか、良品/不良品(2級品)の自動判定も行ってくれるという。

クッキーの画像解析例(青枠が良品)

 また、このデータをもとに、生産進ちょく状況や不良品の発生状況をグラフ化し、不良品の発生率が事前設定した“しきい値”を超えて上昇した場合に、アラートを表示する仕組みを提供。こうして、不良品の早期発見や迅速な対処をうながすことで、生産品質の低下を防ぎつつ、業務効率を向上させる効果が期待できるとした。

画面イメージ(アラート表示)

 加えて、AI技術で分析したデータはクラウドで共有でき、離れた場所でも生産ラインの状況をリアルタイムに把握可能にしている。こうして、その時点での不良品の発生状況や生産の進ちょく状況を現場以外の場所でも確認できるようにすることで、生産現場の業務効率改善につなげられるとのことだ。

 なお、導入時に必要な主な設備は市販のネットワークカメラとPCのみ。市販品を利用した安価なハードウェア構成でサービスを利用開始できるため、現行の製造ライン設備を大きく変更せず、手軽にサービスを導入可能な点も特徴という。

 価格は、サービス導入費が40万円(税別)から、利用料が月額19万8000円(税別)から。ネットワークカメラやPCなどのハードウェア、画像解析を行う生産品の学習用データ(良品の画像など)は別途必要となる。