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日本IBM、Apache Kafkaを企業向けに拡張した「IBM Event Streams」を提供

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は12日、イベント管理プラットフォームであるオープンソースの「Apache Kafka」を拡張し、企業向けに使いやすさ、管理機能、耐障害性を追加した「IBM Event Streams」の提供を開始した。

 IBM Event Streamsは、Apache Kafkaが提供するイベント管理プラットフォームの機能を活用でき、Apache Kafkaを使用する際に必要となる複数コンポーネントの複雑な構成とデプロイの作業が不要となり、本番環境で使用可能なApache Kafkaを数分で構築できると説明。IBM Event Streamsを使うことで、即応性の高いイベント駆動型アプリケーションをクラウドサービスとして使用することも、オンプレミスで容易に構築することができ、優れた顧客体験を提供できるとしている。

 ミッションクリティカルな環境向けに災害復旧とセキュリティ機能を提供し、簡単に構成できるGeoレプリケーション機能により、異なるロケーションにあるクラスター間でトピックデータを複製が可能。また、グローバルで提供するIBMサポートにより、ミッションクリティカルな環境でも安心してIBM Event Streamsを使うことができる。

 Apache Kafkaに管理機能とスケーラビリティを提供し、システムの稼働状況を監視して、問題が発生した場合には効率的にアプリケーションを診断することが可能。Apache Kafkaのトピックを流れるデータフローを可視化でき、時間経過におけるハイレベルなスループットの傾向から、個別のメッセージのコンテンツまでを把握できる。

 また、IBM MQやIBM App Connect Enterprise(旧称:IBM Integration Bus)などの既存システムに対する接続を提供し、既存の投資やスキル、データを活用して、イベント駆動型の技術を使用することで、より即応性が高くパーソナライズされた体験を提供できる。

 IBM Event Streamsの参考価格は、クラウドサービスの最小構成で月額1061円(税別)から。