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ラック、中堅・中小企業にも導入が容易な自動セキュリティ監視システム「CloudFalcon」を提供

 株式会社ラックは1日、大手企業向けのセキュリティアナリストによる監視サービス「JSOC MSS(マネージドセキュリティサービス)」のノウハウを投入した、自動セキュリティ監視システム「CloudFalcon(クラウドファルコン)」を新規開発し、提供を開始した。

 CloudFalconは、JSOC MSSサービスで使用しているセキュリティ監視分析システム「LAC Falcon」をベースに、自動で高度かつ高品質なセキュリティ監視を実現するシステム。LAC Falconで開発してきた20万を超える分析ルールに加え、JSOCやサイバー救急センターなど、サイバー攻撃の最前線で得られる脅威情報から新たに生成される分析ルールを適用していく。また、AIを活用した分析ルール自動生成機能についても、2019年度の対応を予定する。

 これにより、専門のセキュリティアナリストの判断を必要とせず、高度で高品質なセキュリティ監視が可能になると説明。また、クラウド上の稼動とすることで、低価格でセキュリティ監視サービスを提供することが可能となり、中堅・中小企業の導入が進み、国内のセキュリティ対策の底上げが期待できるとしている。

 対象機器は、パロアルトネットワークスのファイアウォール「PAシリーズ」、フォーティネットの次世代ファイアウォール「Fortigateシリーズ」で、そのほかUTM、ウェブサーバー、WAF、Proxy、DNS、エンドポイント製品の開発を検討中。

 顧客企業への提供は、現時点ではKDDIデジタルセキュリティ株式会社と株式会社デジタルハーツの2社が行う予定。また、その他の用途として、自社グループ内でセキュリティ監視を独自に運営する企業向けに、ラック子会社のアジアンリンクが販売を行う。ラックでは、3年後の売上目標10億円を目指す。