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ウォッチガード、スケーラブルでセキュアな無線LANの迅速な構築を支援する「Trusted Wireless Environment Framework」を発表

 ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社(以下、ウォッチガード)は20日、スケーラブルでセキュアな無線LANの迅速な構築を支援する「Trusted Wireless Environment Framework(高信頼性な無線LANフレームワーク)」を発表した。

 同フレームワークは、企業やソリューションプロバイダが無線LANサービスの構築に利用できるガイドラインとして、優れたパフォーマンス、スケーラブルな管理、実証済みのセキュリティを包括的に提供。信頼性の高い無線LANを構築することにより、ビジネスに必要なパフォーマンスとスケーラビリティを獲得すると同時に、今日の危険な無線LAN環境特有のサイバー攻撃への防御能力も確保できるとしている。

 優れたパフォーマンスについては、無線LAN環境におけるユーザー接続数や、クライアント密度に必要となるパフォーマンスを確保するために、セキュリティを犠牲にすべきではないと指摘。スケーラブルな管理については、容易な設定と管理により、規模や複雑性に関係なく、無線ネットワーク全体を制御する必要があり、単一のインターフェイスから無線LAN環境およびユーザーの安全を守ることが大切だとしている。

 また、実証済みの包括的なセキュリティについては、多くのベンダーは、無線LANソリューションで提供されるセキュリティ機能に関して曖昧な点があると指摘。一般的に知られる無線LANにおける6つの脅威カテゴリに対する自動保護機能を提供し、正規の外部アクセスポイント(AP)の同一空間内での運用を可能にするとともに、ユーザーによる不正な無線LAN APへの接続を制限できるソリューションを構築するべきだとしている。

 ウォッチガードでプロダクトマネジメント担当ディレクターを務めるライアン・オルシ氏は、「これまで、無線LANネットワークはサイバー犯罪者にとって貴重な情報を窃取する格好の標的となっていました。主な原因として、ベンダーや企業が認識を誤り、無線LANのセキュリティ機能を軽視してきた経緯があります。私たちはWi-Fi製品に関して、業界規模でこうした考えを根本的に改める必要性を強く感じており、企業規模を問わず、業界内に対してTrusted Wireless Environment Frameworkを提案し、構築および運用したいと考えています」と述べている。

 また、製品評価を実施している独立系調査会社のMiercomでは、ウォッチガードのクラウドマネージドのセキュアWi-Fiソリューションは、あらゆるタイプの無線LAN環境におけるセキュリティの脅威を自動で検知し、防御する唯一の製品だと報告していると説明。この結果は、新たなセキュリティの独自評価方法により、4つのトップクラスのWi-Fi製品を6つの主要なWi-Fiセキュリティ脅威に対する防御能力に関するテストに基づいたもので、多くの無線LAN APの組み込み型セキュリティにおける大きな問題点を明らかにしたとしている。