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サイバートラスト、システム監視のメッセージ処理効率化ソリューション「MIRACLE MessageHandler」シリーズを発表

第一弾としてSNMPトラップの処理効率化「MIRACLE MH for SNMP」を提供開始

 サイバートラスト株式会社は19日、統合システム監視ソフトウェアの「MIRACLE ZBX」や「Zabbix」に対応した、システム監視のメッセージ処理効率化ソリューション「MIRACLE MessageHandler」シリーズの第一弾として、SNMPトラップの処理効率化ソリューション「MIRACLE MH for SNMP」の提供を開始した。

 MIRACLE MessageHandlerは、システム監視機器から発生する障害メッセージをハンドリングし、効率的な運用を支援する、システム監視のメッセージ処理効率化ソリューション。シリーズの第一弾として提供開始するMIRACLE MH for SNMPにより、MIRACLE ZBXやZabbixのSNMPトラップの効率的な処理が可能になる。

 MIRACLE MH for SNMPは、MIRACLE ZBXやZabbixが不得意としている大量のSNMPトラップ監視におけるトラップの取りこぼしを軽減し、フィルタリング機能によってサーバーの負荷軽減と効率化を実現する、仮想アプライアンス型の連携ソリューション。すでにMIRACLE ZBXやZabbixで大規模なシステム監視をしている通信会社やデータセンターなどでの利用に適している。

 標準構成のMIRACLE ZBXやZabbixでSNMPトラップ監視を行う場合、短時間に膨大なトラップが発生するとバッファが溢れ、重要なデータを取りこぼす可能性がある。また、柔軟な分散構成が取れないため、負荷が高くなり、通常の監視にも影響が出る可能性がある。そのため、大量のSNMPトラップ監視を行うためには標準構成だけでは実現が難しく、独自のプログラムや仕組みを作って対応するなど、運用上の課題があった。

 MIRACLE MH for SNMPでは、通常のSNMPトラップ監視で使用されているsnmptrapdより、高い受信能力を実現する独自のプログラムを実装。SNMPトラップの受信ノードをActive-Active構成にすることで、受信ノードダウン時の欠損を軽減でき、自己復旧ソフトウェアの「MIRACLE FailSafe」が標準搭載されているため、ダウン時にも自動で再起動が可能となる。仮想アプライアンス化されているため、SI構築不要でActive-Active 構成を実現できる。

 また、再送機能を実現し、SNMPトラップの転送先になるZabbixなどの受信ノードが停止していても、任意のリトライ間隔や試行回数でトラップの送信が可能。トラップのフィルタリングを実装し、監視に必要ないトラップの排除や重複したデータの排除などをウェブインターフェイスから柔軟に設定できる。

 MIRACLE MH for SNMPの価格は年額192万円(税別)。