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OKI、紙帳票をデジタルデータ化する際の人手作業を削除する自動化サービス「EntrySmart」を販売開始

 沖電気工業株式会社(以下、OKI)は23日、店舗デジタル変革ソリューション「Enterprise DX」を構成する3つの変革ソリューションのひとつである「オペレーション変革ソリューション」の新商品として、紙帳票をデジタルデータ化する際の人手作業を削除する、イメージエントリー業務(紙データのデジタル化)自動化サービス「EntrySmart」の販売を開始した。

 EntrySmartは、新たに開発した紙データをデジタル化するための認識機能とAIによる補正機能を搭載。認識機能にはOKIのOCRエンジンを基盤として、東芝デジタルソリューションズ株式会社、株式会社PFUとのパートナーシップに基づいて各社の最新OCRエンジンを適用し、高精度で文字をデジタル化する。補正機能では、ディープラーニングを用いたAI学習モデルで認識結果を補正し、誤読(文字の読取間違い)や不読(文字が読取できない)を解消する。

 この新たな仕組みにより、文字をデジタル化する際の正読率を高め、英数字やカナ文字、記号の誤読、不読率を従来比で約40%良化し、エントリー作業の自動化により従来のエントリー要員の最適な再配置を支援するとしている。

 EntrySmartの価格は個別見積もり。OKIでは、Enterprise DX全体として、今後3年間で200億円の販売を目標とする。また、EntrySmartによるイメージエントリー業務の課題解決に加え、バックオフィスの事務処理をワンストップで提供するクラウドサービスも計画。店舗デジタル化ソリューションの提供を通じて、労働力不足など社会が直面する課題の解決に取り組むとしている。