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ALSI、レンタル型オールインワンパッケージ「IoT FastKit」を強化

 アルプス システム インテグレーション株式会社(以下、ALSI)は30日、IoTのPoC(概念実証)を迅速に開始できる期間レンタル型オールインワンパッケージ「IoT FastKit」を強化し、同日より提供開始すると発表した。

 IoT FastKitは、アルプス電気のセンサーネットワークモジュールを活用した、期間レンタル型のIoTスターターパック。実際の利用シーンを想定した「シナリオ」と呼ばれる管理機能と、さまざまなデータを取得するためのセンサー、IoT Gatewayなどの必要な機器・サービス一式が含まれているほか、申込時に利用したいシナリオを選択すると、そのシナリオがあらかじめ設定された状態で届くので、すぐに利用を開始できるという。

 すでに2017年7月より提供されており、センサーネットワークモジュールで温度や湿度、加速度、地磁気、UV、照度などのデータを収集し、そのデータをクラウド上にアップすることによって、データの分析と課題改善に役立てられる仕組みになっていた。

 これに対して今回の機能強化では、データを収集しアップするだけではなく、データのインプットを行い、その後のアクションにつなげられる情報発信機能を提供する。またその手段として、シナリオラインアップに「メッセージキューブ」が追加された。

 メッセージキューブ内にはセンサーが内蔵されており、キューブ(立方体)の6つの面にあらかじめ設定した内容にあわせて、離れた場所にいる人に対してメールしたり、メッセンジャーにメッセージを送ったりといったアクションを行うことができる。

 ALSIでは活用例として、会議に参加している人がキューブの面を上に向けるだけで、飲み物をオーダーしたり、タクシーの送迎希望を出したりできる、といったシーンを挙げており、文字の入力や音声による通話をせずに、メッセージキューブを使って簡単に情報を発信可能になるとアピールしている。

 このほか今回は、スマートフォンGatewayアプリやGPS情報の取得機能を提供する「スマートフォンGateway機能」、機器設置時のRSSI(電波受信強度)の確認、通信維持のためのRSSIしきい値制限などが可能な「BLE電波受信強度 確認機能」、Gatewayを複数個所に設置し、一元管理できる「複数Gateway追加機能」、外部API連携機能などが追加された。