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キヤノンITSのウェブ会議システム「IC3」新版、複数カメラからの映像入力・合成機能を搭載

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は30日、ウェブ会議システム「IC3(アイシーキューブ)」の新バージョンとなるVer.11.05を発売した。

 新バージョンでは、一つの拠点で最大4本のカメラ入力を取り込み、一つに合成して送信する機能を搭載。参加者の表情だけでなく、ホワイトボードや手書きしたイメージ図など、同時に複数の視点からの情報を発信できるようになる。

 キヤノンITSでは、これまでのウェブ会議システムでは、一端末におけるカメラ入力の数が限られ、話者以外の映像を見ることができず、一方的な情報伝達の場になってしまうケースが見られたと説明。新バージョンでは、複数カメラからの映像を入力し合成する機能を加えたことで、複数の映像共有が可能になり、会議・セミナー・研修・教育などの場面で、話者だけでなく手元の資料や会場全体の様子などを同時に確認できるようになり、より対話しやすいコミュニケーション環境を提供するとしている。

 また、複数のカメラ映像を活用するため、発表者と聴き手を分けて表示できるレイアウトデザインを追加。「セミナーモード会議室」では、「議長」拠点による他拠点の映像・音声のオン・オフ制御、チャット、参加者情報確認を同じ画面上から行えるようにし、操作性を改善した。

 このほか、システムにID登録されていない利用者をゲストとして参加させるための招待機能を強化。ウェブ会議主催者がゲストの表示名をあらかじめ設定できるようになり、複数のゲストを招待した際の管理効率化や匿名性の確保を可能にした。

 IC3の価格(税別)は、クラウドサービス初期費用が年額10万円から、クラウドサービス年額費用が年額100万円から。10同時接続端末分のサービスを1年間契約した場合の価格で、価格は同時接続する端末数により異なり、契約は1年単位となる。また、オンプレミス型での提供も行う。