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「Salesforce Marketing Cloud」と「Google アナリティクス 360」の連携ソリューション、国内で提供開始

 株式会社セールスフォース・ドットコムは10日、マーケティングプラットフォームの「Salesforce Marketing Cloud(以下、Marketing Cloud)」と、Googleのウェブアクセス解析サービス「Google アナリティクス 360(以下、アナリティクス 360)」の連携ソリューションを、国内で提供を開始した。

 2017年11月にSalesforceとGoogleが発表した、グローバル戦略的パートナーシップにおける取り組みの一環として、Marketing Cloudとアナリティクス 360が連携することで、マーケターは顧客のインサイトを実際の成果につなげることが可能になるとしている。

 連携ソリューションでは、包括的なアトリビューションによる分析とウェブページの最適化機能を提供。マーケターは、提供しているコンテンツが購入などの消費者動向にどう影響したのかを確認することで、マーケティングアトリビューション分析ができるようになる。

 例としては、ある消費者が購入する前に、人気が高い小売業者からプロモーションのメールを受信し、オンライン広告を見かけ、そのブランドのウェブサイトを訪問し、5分から10分ほどアパレル関連の特定のカテゴリを閲覧した場合、マーケターはそれぞれのチャネルがこの消費者とのエンゲージメントにどのように貢献したのかという、より深いレベルのインサイトを得ながら、マーケティングコンテンツやチャネルミックスを最適化できる。

 また、オーディエンスの活性化を図るための機能(Audience Activation)も、2018年第3四半期(8~10月)にパイロット版を提供開始する予定。この機能によりマーケターはアナリティクス 360で、購入者、ロイヤリティ顧客、サイトを閲覧するだけの訪問者にカテゴリ分けしたオーディエンスを作成し、Marketing Cloud上でそれぞれとのエンゲージメントを図ることができるようになる。

 たとえば、マーケターはアナリティクス 360で「閲覧するが購入に至らない」オーディエンスを作成し、Marketing Cloudで表示することができ、このオーディエンスとのエンゲージメントを図るために、追加情報の提供やメールでのディスカウント提供、デジタル広告やモバイルでのプッシュ通知などをジャーニーに追加できる。

 また、連携により、作成したジャーニーに沿って、メールとウェブのパフォーマンス効果のメトリックスやオンライン上でのやり取りの可視化が可能となる。マーケターは、消費者とのエンゲージメントの全容をひとつのダッシュボード上で確認でき、散在している複数のチャネルにあるデータを収集するためのクエリを作成しなくても、必要なデータを取得できる。データは15分ごとにリフレッシュされるため、IT部門の作業を待ったり、複雑なクエリを走らせなくても、その時点のインサイトを取得できる。

 連携ソリューションは、株式会社電通デジタル、株式会社アイ・エム・ジェイと株式会社イー・エージェンシーが再販・セールスパートナーとなる。