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国内UC/コラボレーション市場、2017年は前年比3.3%増の2570億円規模に~IDC Japan調査
2018年6月12日 16:49
IDC Japan株式会社は11日、国内ユニファイドコミュニケーション/コラボレーション(UC&C)市場について、2017年の同市場の分析と2018年~2022年の市場予測を発表した。
IDC Japanでは、UC&C市場を「IPテレフォニー市場」「コラボレーティブアプリケーション市場」「IPコンファレンスシステム市場」「IPコンタクトセンター市場」の4つのソリューション市場に分類し、それぞれの市場について市場分析と市場予測を行っている。
2017年の国内UC&C市場規模は、前年比3.3%増の2570億円3700万円と推計。企業の音声インフラリプレイス大規模案件が低調だったことからIPテレフォニー市場がマイナス成長となったが、コラボレーティブアプリケーション市場はクラウド移行が堅調に進み、好調を維持。また、IPコンファレンスシステム市場とIPコンタクトセンターシステム市場では、市場の小型システムシフトが継続し、低成長にとどまったとしている。
2018年の国内UC&C市場については、2017年に低成長だったIPテレフォニー市場、IPコンファレンスシステム市場およびIPコンタクトセンターシステム市場が回復基調となり、前年比成長率4.1%増と、2017年より高い成長を予測している。
IDC Japanでは、2018年以降の同市場は、働き方改革の推進、ラグビーワールドカップ東京大会や東京オリンピック/パラリンピックに向けた音声基盤再構築やインバウンド顧客サポートへの投資、およびウェブ会議などのコラボレーティブアプリケーションが一層進むことで、2017年~2022年の年間平均成長率は2.5%、2022年の市場規模は2908億6700万円に達すると予測。2019年~2020年は国内イベント向け先行投資として3%以上の成長を予測しているが、2020年~2021年はオリンピック開催後に一時利用クラウドサービスの解約や先行投資の反動により、同市場は1%台の成長に鈍化すると予測していている。
IDC Japanグループディレクターの眞鍋敬氏は、「ベンダー/システムインテグレーター/通信事業者を含むITサプライヤーは、働き方改革を軸としたビジネスコミュニケーションのインテリジェント化、音声認識アプライアンスのUC&Cソリューション活用、UC&C機能のクラウド提供およびマルチクラウド化をパートナーとともに進めるべきである」と分析している。