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アラクサラ、障害などの事前対処を可能にするネットワーク可視化・異常検知ソリューション

 アラクサラネットワークス株式会社(アラクサラ)は31日、ネットワーク障害や問題化が表面化する前に予兆をとらえて事前対処を可能にする、ネットワークの可視化・異常検知ソリューションを提供すると発表した。

 今回提供するのは、ネットワーク上のトラフィックデータを収集して機械学習技術で分析し、障害の予兆検知を行うことで、障害や問題が表面化する前での対処を可能にする運用管理ソリューション。

 アラクサラでは以前から、機械学習を活用したセキュリティ異常/システム障害検知の検証などを通してソリューション開発に取り組んでおり、こうした成果を取り入れて製品化したという。

 ソリューションは、センサーアプライアンス「AX-Sensor」、トラフィック情報やネットワーク機器のMIB情報を収集するソフトウェア「AX-Collector」、機械学習エンジン、各種ルータ、スイッチなどから構成される。

 利用にあたっては、機械学習を活用して通常時のネットワークトラフィック情報を学習しておき、周期性、相関性および状態変化の解析によって、通常と異なる傾向を抽出。システムのサイレント故障や障害の予兆を検知する。

 またアラクサラ独自のセキュリティエンジンでネットワークトラフィックを監視し、不正端末の接続、不正通信、スキャン、情報漏えい(情報の移動や持ち出し)など、ネットワークレイヤでのセキュリティの異常を検知する。検知後は、コントローラとの連携によって検知した不正端末の通信を自動遮断することで、脅威の拡散や被害拡大の防止が可能になるとのこと。

 なお可視化は、企業ネットワークの端末やサーバー、VLANごとのトラフィック、あるいはデータセンターにおける仮想マシン単位や提供サービス単位でのトラフィックなど、ユーザーのニーズに応じて細かく行うことが可能。企業ネットワークにおけるWAN帯域のボトルネック分析や、データセンターにおいて特定の利用者が帯域を占有する状況の把握といった、さまざまな問題の分析を実施できる。

 このほか障害支援として、障害部位の自動切り分けやレコメンドにも対応でき、コントローラと連携することで、障害時のオペレーションの自動化も可能になるとした。