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加賀電子がグローバル経営管理基盤としてSAP S/4HANAを採用、TISが構築を担当

SAPジャパン株式会社とTIS株式会社は21日、加賀電子株式会社がグローバル経営管理基盤として、SAP S/4HANAおよびインフラ基盤としてSAP HANA Enterprise Cloudの導入を決定したと発表した。システムの構築およびプロジェクトマネジメントは、TIS株式会社が実施する。

 これまで加賀電子では、調達・生産、販売、プロジェクト管理などの業務において、スクラッチ開発で構築した独自システムをオンプレミスで運用してきたが、EMS事業を中心とする海外ビジネスの拡大やM&Aなど今後の成長戦略と併行して、業務の標準化や効率化など業務改革によるコスト削減を推進するためには、ITインフラの見直しが必要と判断。グローバルでの経営管理基盤を強化する上での豊富な基本機能、グローバル企業での導入実績などパッケージの完成度の高さを評価し、SAP S/4HANAの採用を決定したという。

 導入プロジェクトのパートナーとしてTISを選択したポイントは、専門商社に関する豊富な業務知識とそれに基づくプロジェクト推進ノウハウが期待できること、また、同社の持つ高い企業コンサルティング能力により、単なるシステム導入だけでなく業務設計も含めてトータルな支援が期待できることが挙げられると説明。加えて、SAP S/4HANA Enterprise ManagementやSAP HANA Enterprise Cloudにおける導入実績およびSAPの最新技術をプロジェクトへ還元する技術力も評価したとしている。

 加賀電子では4月から導入プロジェクトを開始し、2020年4月に加賀電子本体および一部の国内グループ会社での稼動を予定。その後、順次国内および海外のグループ会社に展開し、SAP S/4HANAをプラットフォームとするITインフラのグローバル統合を進めていく計画としている。