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みずほフィナンシャルグループとみずほ銀行、日本IBMの機械学習技術を活用した市場予兆管理ツールを開発

 株式会社みずほフィナンシャルグループと株式会社みずほ銀行は27日、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)のテクノロジーを活用した市場予兆管理ツールを共同開発したと発表した。

 みずほでは、銀行経営において、国内外の長期金利の急騰リスクや株式市場の急落リスクの予兆管理を的確に行っていくことが最重要課題の1つとなっており、これまでもさまざまな形で市場予兆管理の強化に取り組んできたと説明。

 今回、新たに開発した市場予兆管理ツールも取組強化の一環となり、具体的には過去20年間の市況データなどを用いた複数の予測モデルを活用し、現在と類似度の高い過去日付(類似日)を抽出の上、それぞれの類似日のその後の価格推移を用いて、将来の価格推移や変化(ボラティリティ)を予測する。

 各市場の日々の特徴を抽出し、機械学習を用いて将来の価格推移や変化を予測する予測モデルには、IBMの東京基礎研究所が2015年に発表した時系列データを扱うことができる人工ニューラルネットワークのDyBM(動的ボルツマンマシン)や、複数の予測モデルを統合利用する仕組みなど、IBM東京基礎研究所が開発した最先端機械学習技術が多数使われている。

 みずほでは、開発した市場予兆管理ツールについて、投資・ALM運営の投資判断材料の一部として活用し始めているが、今後も一層の精度向上や高度化に取り組んでいくと説明。今後も先進的テクノロジーを活用した市場予兆管理の強化など、投資・ALM運営の高度化を通じて、持続的な競争優位の確立を目指す。また、日本IBMは、IBMの持つビックデータ分析技術を活用して、みずほの投資・ALM運営の高度化へのさらなる貢献をしていくとしている。