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NTT Com、システム全体の脆弱性情報を一元管理する「脆弱性見える化ソリューション」を提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は28日、総合リスクマネジメントサービス「WideAngle」のプロフェッショナルサービスの新たなメニューとして、「脆弱性見える化ソリューション」を6月下旬から提供すると発表した。サービス提供に先駆け、ソリューションを十分に活用するための導入コンサルティングの受け付けを28日に開始した。

 「脆弱性見える化ソリューション」は、顧客のICT環境全体の資産情報をAPIで自動的に取り込み、システムごとの脆弱性を一元管理するサービス。これにより、脆弱性がICT環境に与える影響の有無や対応状況をリアルタイムに確認できるようになり、経営者の事業継続の判断を支援するとともに、CSIRTの管理業務効率化、システム管理者の作業負荷軽減などを実現できるとしている。

「脆弱性見える化ソリューション」利用イメージ

 NTT Comでは、2010年から脆弱性管理システムを導入しており、導入前には脆弱性を発見してから該当するシステムを特定できるまでに約2週間を要する事例もあったが、導入後には約10分で特定が可能になったと説明。このシステムを、NTTグループに展開し、運用する中で得られたノウハウを、提供するソリューションにおけるシステム情報と脆弱性情報のマッチング技術や、脆弱性対応を円滑に統括するためのワークフロー機能に活用する。

 また、顧客に合わせた導入コンサルティングや登録代行支援、ヘルプデスクに至る支援サービスについても、オールインワンサービスとして提供する。

 サービスの料金は、初期費用が無料、月額費用が1IPアドレスあたり8980円から。導入コンサルティング、データ登録代行などは有償。また、ソリューションをより有効に利用するため、インシデント対応などCSIRT向け支援サービスも提供する。