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AWSの「大阪ローカルリージョン」が利用可能に、DRなどでの利用を想定か

 アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社は13日、国内初のローカルリージョン「Asia Pacific (Osaka) Local Region」(以下、大阪ローカルリージョン)が利用可能になったと発表した。2017年5月のプライベートイベント「AWS Summit Tokyo 2017」の基調講演でサービス提供が予告されており、今回、その準備が整ったものだ。なお、利用にあたっては申し込みおよび審査が必要としている。

 Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービスは、日本国内でも東京リージョンが開設されており、現在は4つのアベイラビリティゾーン(データセンター群、AZ)を利用できる。

 各AZは地理的に分離されているほか、独立した電源および冷却システム、物理的セキュリティを擁し、大容量な光ファイバーネットワークを通じてAmazonのグローバルバックボーンネットワークに接続しているとのことで、リージョン内のAZで障害が発生しても、ほかのAZには障害は波及しない仕組みになっているため、可用性の高いクラウドサービスが利用できるという。

 しかし、地理的にさらに離れた場所でクラウドサービスを利用したい、といったニーズに応えるため、東京から400km離れた地点に位置する、大阪ローカルリージョンの提供を開始するとのこと。

 同ローカルリージョンでは、Amazon EC2、Amazon S3、Amazon RDSをはじめとした各サービスが利用可能。通常のAWSリージョンと同じように、ほかのAWSリージョンからは独立しており、AWSリージョン内に独立したAPIエンドポイントを持つ。

 なお、開設当初のAZは1つだけで、東京リージョンなどとの併用が基本となり、大阪ローカルリージョン単独での利用はできないとしている。