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IIJ、ID管理を一元化する「IIJ IDサービス」でOffice 365との連携など機能強化

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は29日、複数のサービスのIDを連携させ、シングルサインオン(SSO)を可能とする「IIJ IDサービス」において、Office 365との連携や外部ID Provider(IdP)認証との連携機能などを強化した。

 IIJ IDサービスは、1つのIDでさまざまなウェブサービスやクラウドサービスにアクセスできる仕組みをクラウド型で提供するサービス。企業が各種サービスのIDを管理する負担を軽減するとともに、セキュリティポリシーに沿ったID管理をスムーズに行えるようにする。

 今回の強化機能では、Office 365の認証基盤である「Azure Active Directory(Azure AD)」とIIJ IDサービス間のID連携機能を強化。Azure ADからIIJ IDサービスへのID情報インポート機能を提供するとともに、Office 365とのID 連携時にAzure AD Connectと組み合わせた利用を可能にした。

 外部IdP認証のサポートについては、オンプレミスのADFS(Active Directoryフェデレーションサービス)やAzure ADからの認証連携をサポートする。これにより、ADFSやAzure ADにて認証済であれば、再認証なしでIIJ IDサービスにシングルサインオンが可能となり、ADFSやAzure AD認証に加えてIIJ IDサービスの機能として多要素認証を要求するといったアクセス制限強化を行うことが可能となる。

 また、従来のOffice365に加え、SCIM(System for Cross-domain Identity Management)サーバーへのID同期およびAzure ADを介した間接ID同期を実現した。

 IIJ IDサービスは、基本機能は無料で利用可能。外部サービス連携オプションおよび多要素認証オプションは、いずれも1IDにつき月額100円(税別)が必要。今回の機能強化のうち、Azure ADからのID情報インポート機能は基本機能に含まれ、Azure ADへのID連携、外部IdP認証サポート、SCIMサーバーへのID連携は外部サービス連携オプションに含まれる。