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PFU、業務用イメージスキャナ「fiシリーズ」向けに、紙文書電子化業務を効率化する「PaperStream Capture Pro」を販売開始

 株式会社PFUは11日、業務用イメージスキャナ「fiシリーズ」を活用し、紙文書電子化業務を効率化するキャプチャリングソフトウェア「PaperStream Capture Pro」の販売を開始した。

 PaperStream Capture Proは、fiシリーズに標準添付されている「PaperStream Capture」の機能を大幅に強化した有償ソフトウェア。金融、保険、医療、教育、製造などの各業種における文書管理、電子ファイリング、各種伝票処理や、BPOにおける大量紙文書の電子化などの業務で活用できる。

 標準添付製品から機能を強化し、紙文書の電子化作業における各工程を複数人で分担できる「マルチステーション」機能や、紙文書の再スキャンを不要とする画質補正(ASC)機能、業務効率を向上させる仕分け機能やシステム連携機能などを備える。

 マルチステーション機能では、紙文書電子化の各工程(スキャン、画像チェック、インデックス)を複数人で分担することが可能。作業管理者はバッチ管理機能により、業務の進捗状況の確認や、担当の再割り当てなどを行うことができる。さらに、業務改善のため、業務全体の生産効率や各工程の作業時間などの基礎データを収集できる。

 画質補正(ASC)機能では、イメージデータの画質に問題があった際にも、元の紙文書を再スキャンすることなく画質の調整を行うことができるため、スキャンと画像チェックの担当者が異なる場合や作業場所が離れている場合にもスムーズに業務を進めることができる。

 仕分け機能では、OCR、バーコード/二次元コード、直接入力値など、最大20個までのフィールドを使ったイメージデータの仕分けが可能。各フィールドは、必須入力、入力値や数値範囲のチェック、データベース参照などにより正確なデータ入力が可能で、仕分けられたイメージデータとインデックス情報は、指定された共有フォルダーやFTPサーバーなどに自動的に連携できる。

 さらに、連携アプリケーション開発API「PaperStream Capture Release API」を用いて、顧客が利用している業務システムへの連携アプリケーションも開発でき、イメージデータの複雑な仕分けを自動化し、業務システムへのひも付けを簡単に行える。

 また、オプション製品の「PaperStream Caputure Pro Import」により、他のシステムやスキャナで生成されたイメージデータに画像処理を行い、PaperStream Capture Proに取り込むことが可能。あらかじめ決められたフォルダーに格納されているイメージデータを、紙文書をスキャンする時と同じ操作性で読み込むことができ、過去のイメージデータ資産の活用や、データ形式の変換が行える。

 製品の価格(税別)は、対応イメージスキャナがfi-7160、fi-7260、fi-7030、fi-65F、SP-1425、fi-6130Z、fi-6230Z、fi-6110、SP30Fの「PaperStream Capture Pro Scan Station(WG)」の場合で5万円。オプション製品の「PaperStream Capture Pro Import」は20万円。