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CTC、データプレパレーションのアウトソーシングサービスを提供 グリッドのインドネシア拠点を利用

 株式会社グリッドと伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は25日、データプレパレーションのアウトソーシング事業で業務提携したと発表した。CTCはこれに伴い、データプレパレーションのアウトソーシングサービスを提供開始する。

 データプレパレーションとは、AIに画像を学習させる際に使用する「教師データ」作成のための工程。さまざまなデータを整理し、AI分析に役立つデータとして加工するまでの工程において、その約8割の時間がデータプレパレーションに占められるとのことで、特に画像認識では、膨大な時間とコストがかかるとのこと。

 CTC今回、インドネシアにおいてAI人材の育成とデータプレパレーションのアウトソース事業を展開しているグリッドと提携することにより、グリッドが持つAIの知見やリソースを活用し、データプレパレーションのアウトソーシングサービス「tag.ai(タグ・エーアイ)」を提供するという。

 tag.aiでは、グリッドのインドネシア拠点の専門知識を有する人材が対応することで、従来よりも短期間・低コストを実現する点が特徴。またグリッドとCTCから、現地のチームと日本側との橋渡し役を行うブリッジエンジニアをインドネシアに派遣し、細かなチェックを実施することによって、納品データの品質向上に対応するとした。

 さらに、グリッドが独自開発したデータ加工ツールを使用して、業種ごとに求められるデータの特徴をとらえた、多種多様な教師データの作成が可能になり、利用用途に応じたプレパレーションサービスの提供を実現するとしている。

 なおグリッドとCTCは、作成した教師データを活用して、その後のプロセスであるAIの学習や、システム構築から運用サービスまでをトータルに支援するとのことだ。

AI開発のライフサイクルにおける、データプレパレーションの位置