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Veeam Software、仮想・物理・クラウド環境のバックアップ/リカバリーを集中管理できる「Veeam Availability Suite」新版

 スイスのVeeam Softwareは19日、仮想、物理、クラウド環境におけるバックアップ/リカバリーを単一のコンソールから集中管理できる「Veeam Availability Suite 9.5 Update 3」をリリースした。

 Veeam Availability Suiteは、バックアップ機能、復元機能およびレプリケーション機能を提供する「Veeam Backup & Replication」と、高度な監視機能を提供する「Veeam ONE」を含み、VMware vSphereおよびMicrosoft Hyper-V環境を含む、仮想、物理、クラウドなどのあらゆるワークロードのアベイラビリティを単一の管理コンソールから管理するために必要な機能を提供する製品。

 Veeam Availbility Suite 9.5 Update 3では、新たにユニバーサルストレージAPIをサポート。このAPIにより、新たなストレージ製品に対するVeeamとの統合連携が短期間で可能になり、バックアップとリカバリーの高速化とデータ損失の回避を実現できる。

 Veeamでは、IBMとの間でHPE、Cisco、NetAppと並ぶ戦略的パートナーシップを実現し、新APIを活用したIBM Spectrum Virtualizeとの統合ソリューションや、IBM StorwizeおよびSAN Volume ControllerストレージアレイとVeeamとのストレージスナップショット統合をサポートする。

 このほか、Veeam Agent for Microsoft Windows 2.1では、Microsoft Windows Serverフェールオーバークラスターの保護をサポート。Veeam Agent for Linux v2では、Veeam Cloud Connectリポジトリへのバックアップ機能、Scale-out Backup Repositoriesへの保存機能、ソース側での暗号化機能をサポートした。

 また、VMware Cloud on AWSをサポートすることで、VMwareを採用しているパブリック、プライベート、ハイブリッドクラウドの各環境へ、Veeamのアベイラビリティソリューションをシームレスに導入できるようになった。分析および監視機能については、データのバックアップと保護に関する厳しいコンプライアンス要件に対応するため、エージェントの監視機能、レポート機能およびData Sovereignty Compliance Reporting機能を、Veeam ONEに追加した。