サイレックス、無線LANメッシュネットワークを簡単に構築できる「BR-400AN」

BR-400AN

　サイレックス・テクノロジー株式会社（以下、サイレックス）は4日、無線LANメッシュネットワークを構築できる新製品「BR-400AN」を発表した。発売は12月中旬予定。価格は2万9800円（税別）。

　BR-400ANは、メッシュネットワークの標準規格であるIEEE 802.11sに対応した独自のアルゴリズムで、網の目のように構成された通信経路において、複数ノードを経由して目的地までパケットを送るマルチホップ機能を備える。

　無線環境の変動から生じる通信エラーを自動的に検知し、障害地点を迂回して安定的な通信を継続。無線中継局となるアクセスポイントが不要で、複数台を一定間隔（見通し15m～20m程度）に設置するだけで自動的に無線LANを構築できるため、簡単に低コストでネットワーク環境を構築できる。

メッシュネットワークのイメージ図

　既設の基幹LANへの接続がシームレスに行えるほか、アクセスポイント機能を使ってスマートフォンやタブレットPCなどの無線デバイスも接続可能。スマート工場向け設備稼働情報の収集ネットワークや、医療／ヘルスケア向けのフロア無線LANなど、「切れない無線」が必要とされる用途に向けて順次展開を予定する。

　また、別売の統合デバイス管理ソフトウェア「AMC Manager」や、そのオプションプラグイン「Mesh Monitor」を併用することで、メッシュネットワークの詳細管理・運営が可能となる。

　これらのツールでは、BR-400ANの複数台一括初期設定／変更や、任意の地図イメージを取り込んでその上に端末を配置できるマッピング機能、BR-400AN間で形成される接続リンク、経路、電波強度を可視化するメッシュ接続状態のモニタリング、通信経路のコントロール、トラブルシュートなどの各種機能を利用できる。

　無線LAN規格はIEEE 802.11a/b/g/nに対応。1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応の有線LANポート×1を備える。認証方式はWEP（64/128bit）、WPA/WPA2-PSK（TKIP/AES）、WPA2-PSK（AES）、IEEE 802.1X（EAP-TLS/EAP-TTLS/PEAP）に対応する。本体サイズは100.0×100.0×25.5mm。重量は約120g。