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富士通、サイトコアのウェブコンテンツ管理ソフト「Sitecore XP」をクラウドサービスとして提供

デジタルマーケティング分野における協業を拡大

 富士通株式会社とサイトコア株式会社は、これまでの協業範囲を拡大し、サイトコアのウェブコンテンツ管理ソフトウェア「Sitecore Experience Platform(以下、Sitecore XP)」を、富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5(以下、K5)」上から提供すると発表した。

 Sitecore XPは、コンテンツ管理機能やマーケティング機能が一元化されたウェブコンテンツ管理ソフトウェア。ウェブサイト訪問者の属性やサイト上での行動パターンに合わせてコンテンツを表示するパーソナライズ機能に加え、顧客の社内システムに散在するさまざまな顧客関連データや、連携させたSNSなどの外部システムから得られる情報を収集、分析し、訪問者に最適なアプローチを自動的に行う機能など、デジタルマーケティングに必要な機能を備える。

 富士通とサイトコアでは、2010年からデジタルマーケティング分野での協業を開始し、金融や製造をはじめさまざまな分野の顧客にオンプレミスでSitecore XPを提供してきたが、さらに協業範囲を拡大。オンプレミスでの提供に加え、Sitecore XPをクラウドサービスとして提供する。

 サイトコアのパートナーが、自身が持つクラウド基盤上からクラウドサービスとして提供するのは国内で初めてとなり、富士通ではサービスを2018年度上期(4~9月期)に国内で展開していく。

 K5からSitecore XPを提供することで、ウェブサイトの負荷に応じてリソースを変更でき、柔軟でセキュアなウェブサイトの運営を実現。富士通の自社ウェブサイトでのSitecore XP活用や、顧客への導入で培ったノウハウなどをベースに独自開発した業務テンプレートを提供するほか、ウェブサイトの運用を効率化できるコンテンツの一括登録機能や一括承認機能、ログイン認証機能などを開発コンポーネントとして提供する。

 また、富士通では、デジタルマーケティングに関するコンサルティングから施策実行までのサービスと、それを支える製品やソリューションを「FUJITSU Digital Marketing Platform CX360」として体系化し、顧客の戦略的なマーケティング活動を支援してきたと説明。その提供を通じて、豊富な知見やノウハウを蓄積してきたマーケティングコンサルタント、データエンジニア、データキュレーターが、効果的なデジタルマーケティングの企画からアプリケーションやシステム基盤の設計・開発・運用までをワンストップで支援するとしている。