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NEC、IoT向けの通信技術「LoRaWAN」に準拠したネットワークサーバーを提供開始

 日本電気株式会社(以下、NEC)は15日、低消費電力で広域通信を実現する新無線通信技術「LPWA」の1つであるLoRaWANに準拠したネットワークサーバーを製品化し、12月より通信事業者向けに提供すると発表した。

 新製品は、IoT向けの通信技術として今後、拡大が見込まれるLoRaWANに準拠したセンサーデバイスの収容・管理を容易に実現するネットワークサーバー。LoRaWAN対応ゲートウェイを介して規格に準拠するセンサーデバイスと接続し、ID管理・データレート制御・チャネル割り当てなどを可能にする。

LoRaWANに準拠したネットワークサーバーの接続イメージ

 通信事業者のさまざまなサービス提供形態を想定し、柔軟なマルチテナント・マルチデバイス管理機能を提供。複数の企業・サービス事業者による同一センサーデバイスの共有や、複数の企業・サービス事業者がそれぞれ保有するセンサーデバイスの制御などが行える。

 さらに、LoRaWANを活用したさまざまなサービスアプリケーションとの連携が可能なWeb APIを提供することで、企業・サービス事業者にとって高い接続自由度を実現し、センサーデバイスから収集したデータの活用を容易にする。

 NECでは、これまでの通信事業者向けの実績をもとに、ネットワークサーバーだけでなく、センサーデバイスからアプリケーションまでをトータルソリューションとして提供することで、低消費電力が求められるIoTサービスの市場展開のさらなる加速を支援すると説明。また、新製品は、大井電気株式会社を始めとした複数のLoRaWAN対応ゲートウェイとの接続検証を完了しており、それらと組み合わせて通信事業者へ提供していく。

 NECは新製品について、今後3年間でグローバルに30社への提供を目指す。