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グローリーと三菱電機、ネットワークカメラを用いた顔認証システムの提供で協業

 グローリー株式会社と三菱電機株式会社は14日、グローリーの顔認証製品と三菱電機のネットワークカメラを組み合わせた顔認証システムについて協業すると発表した。両社の販売ルートで顔認証システムを販売するとともに、グローリーの顔認証技術と三菱電機の映像・通信技術を組み合わせ、新たなソリューションの創出を目指すとしている。

 顔認証システムは、防犯・不正防止や入退室管理などの個人認証に活用されているが、利用シーンの拡大やシステムの大規模化により、認証精度の確保、システム導入コストの削減、複数拠点・エリアにわたる認証などが課題になっているという。

 そこでグローリーと三菱電機は、両社の製品と技術・ノウハウを組み合わせてこれらの課題を解決することで、新たなシステム/ソリューションの開発を行うとのこと。具体的には、カメラ側での自動調整により、暗いところや逆光でも顔認証に最適な条件での入力画像データを取得できるように改善を図る。

 また、認証処理を負荷分散する仕組みによって、サーバーのコスト削減を図るほか、ネットワークカメラから顔認証製品に伝送するデータ量を削減することで、通信コストの削減などを実現するとした。

 両社では現在、顔認証製品とネットワークカメラとの組み合わせを評価・検証しており、2017年度内に、協業の成果を生かした顔認証システムを提供開始する予定。

グローリーの顔認証技術(イメージ)
三菱電機のネットワークカメラ