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三菱電機が回線不要の監視カメラ、映像をバケツリレー方式で伝送

持ち運びが容易な無線監視カメラ
電波の見える化画面

 三菱電機株式会社は28日、仮設用途対応の「監視カメラ向け無線ネットワーク」を開発したと発表した。映像データをバケツリレー方式で伝送するマルチホップ機能を備えた無線監視カメラを複数台設置することで、電源・回線工事なしで監視カメラネットワークを構築できる。

 開発したのは、マラソン大会や野外コンサートなど短期間に多くの人が集まるイベントなどにおいて、電源や回線の敷設なしで運用できる無線監視カメラネットワーク。

 バッテリーと無線LANを内蔵し、マルチホップ機能を備えた無線監視カメラを複数台設置することで、カメラ間で映像データをバケツリレー方式で伝送できる。このため、電源や回線の工事を行うことなく、監視カメラネットワークを構築できるのが特長。

 無線回線の状況に応じて伝送量を制御して映像の途切れを防止する機能のほか、電波状況が簡単に分かるUIを搭載。各監視カメラの無線回線品質をタブレット端末にデータベース化し、タブレット上で映像伝送に最適な無線監視カメラの設置場所や障害発生場所を瞬時に特定できる。

 これらにより、専門家がいなくても容易に無線監視カメラを運用できるという。

マルチホップ機能により、敷設工事不要で監視カメラネットワークを構築可能

川島 弘之