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日本ユニシスとJA松本ハイランド、直売所販売支援サービス開発に向けた実証実験

 日本ユニシス株式会社は6日、松本ハイランド農業協同組合(以下、JA松本ハイランド)と、直売所販売支援サービスを共同で開発することに合意したと発表した。生産者による農産物直売所への出荷作業を効率化し、所得向上を目指すための取り組みで、11月13日から長野県の農産物直売所において、生産者が売り場画像をリアルタイムにチェックできるサービス「つながるファーマーズ」の実証実験を開始する。

 つながるファーマーズは、生産者がスマートフォンアプリから売り場画像をチェックできるサービス。直売所に出荷する生産者向けに、売り場の状況を画像でリアルタイムに共有する機能を提供することで、直売所の農産物の売れ行き状況を、生産者がリアルタイムかつ直感的に把握し、適切な出荷・陳列による販売機会の損失回避と、出荷作業の効率化を実現するという。

 また集客につなげる目的で、店舗内の様子、作物の陳列状況を配信する機能も備えるが、直売所訪問客のプライバシーに配慮するため、AI技術を活用して店舗内カメラの画像を加工し、個人の判別ができない状態で画像を公開するとした。

 なお今回の実証実験は、ファーマーズガーデンやまがた(長野県東筑摩郡山形村)にて、2017年11月13日~2018年3月31日に実施される予定。日本ユニシスは、JA松本ハイランドとの実証実験の結果を踏まえて「つながるファーマーズ」の商品化を進め、全国農産物直売所への展開を目指すとしている。

 さらに今後、日本ユニシスのAI関連技術体系「Rinza」を活用し、直売所を訪れるお客さまの属性分析(性別、世代など)、POS情報(購入情報)と連携したマーケティング支援機能なども提供する予定。消費者に対しては、タイムリーな売り場画像の提供なども予定している。

日本ユニシスとJA松本ハイランド、直売所販売支援サービス開発に向けた実証実験