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NTTデータ先端技術、CTIプラットフォーム「VOISTAGEマルチメディアボックス」のLAN対応モデル

仮想/クラウド環境への対応を実現

 NTTデータ先端技術株式会社は18日、音声/FAX応答プラットフォーム「VOISTAGEマルチメディアボックス」(以下、マルチメディアボックス)のラインアップに、仮想化/クラウド基盤に対応した大規模・多回線モデル「VOISTAGEマルチメディアボックス VS-2301LB」(以下、VS-2301LB)を追加すると発表した。

 従来、CTIシステムを構築するには、PCIバス接続タイプのテレフォニーボードをサーバーにセットアップすることが一般的だったという。これに対しマルチメディアボックスは、テレフォニーボードと同等の機能をUSB 2.0接続の外付けアプライアンス化しており、サーバー内の物理的スペース、バスの形式や相性にとらわれず、容易にCTIプラットフォームを構築できる特徴を持つ。

 一方で、多くの業務システムがクラウド、あるいは仮想環境で運用されるようになってきた昨今では、CTIシステムもクラウド化、仮想化したいというニーズが生まれていたものの、マルチメディアボックスはUSB接続のため、物理サーバーへの接続のみに対応が限られていた。さらに設置場所についても、サーバーとUSBケーブルで接続可能な範囲に限定されてしまっていたという。

 これに対して、今回発表されたVS-2301LBは、インターフェイスにEthernetを採用することで、仮想環境やクラウドへの対応が可能になった。これにより、データセンターなどへのサーバー集約が実現し、遠隔地での運用が可能になるほか、設置環境のダウンサイジング効果やコスト削減効果が得られるとのこと。

 またNTTデータ先端技術では、サーバーはデータセンターに設置し、「03」や「06」など地域固有の電話番号を通知したい店舗や支店にマルチメディアボックスのみを設置するなど、柔軟な運用環境を実現できるとアピールしている。

NTTデータ先端技術、CTIプラットフォーム「VOISTAGEマルチメディアボックス」のLAN対応モデル

 なお、VS-2301LBはINSネット1500回線向けだが、2018年1月には、アナログ回線版の「VOISTAGEマルチメディアボックス VS-401LB」を発売する予定。価格は、VS-2301LBが249万円、VS-401LBが59万8000円。

NTTデータ先端技術、CTIプラットフォーム「VOISTAGEマルチメディアボックス」のLAN対応モデル