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ニフティクラウド、異なるゾーン同士をプライベート接続する「ゾーンコネクト」

 富士通クラウドテクノロジーズ株式会社は10日、同社が提供するパブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」において、東日本・西日本や北米など、物理的に離れたリージョンを同一ネットワークで利用できる「ニフティクラウド インターコネクト」構想を発表した。また、この第1弾として、異なるサーバー環境(ゾーン)同士をプライベート接続できる機能「ゾーンコネクト」を、東日本リージョンの「east-1」にて、6月7日から提供開始する。

 ニフティクラウドでは、サーバーを収容するラックや電源、ストレージなどが物理的に分離されている単位を「ゾーン」、地域ごとのゾーンの集合体を「リージョン」と呼称している。リージョンは現在、大きく分けて東日本(east)、西日本(west)、北米(us-east)の3つの地域で展開されており、異なるゾーンやリージョンにシステムを分散配置すれば、より耐障害性の高いシステムを構築できる。

 各ゾーン、リージョンは独立した構成になっているが、インターネット経由あるいはVPN、専用線を用いて、異なるゾーンまたはリージョン間を論理的に接続することはこれまでも可能だった。

 今回発表された「ニフティクラウド インターコネクト」は、これを一歩進めて、すべてのリージョンを同一ネットワークで利用できるようにする構想。これが実現すると、稼働中のサーバーのリージョン間移動や、異なるリージョンを同一のセキュリティポリシーで管理する、といった使い方が容易に実現可能になるという。

 第1弾として提供されるゾーンコネクトでは、東日本リージョン「east-1」の全ゾーン(east-11、east-12、east-13、east-14)をプライベート接続できるようにする。価格は月額1万円(税別)で、事前にプライベートLANの契約が必要。また、プライベートLANの利用料金などは発生する。

 なおニフティクラウドでは今後、「ゾーンコネクト」の提供リージョンを拡大するほか、異なるリージョン間を接続する機能を提供する予定だ。