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ニフティクラウドが海外対応、北米リージョンでサービス提供を開始

 ニフティ株式会社は16日、IaaSを中心としたパブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」において、米国東海岸エリアに「北米リージョン」を開設し、同日より提供開始すると発表した。ニフティクラウドにおいて、初の海外リージョンになるという。

 ニフティクラウドでは従来、日本国内で東日本、西日本の両リージョンからサービスを提供してきたが、「北米でも日本国内と変わらないサービス水準でニフティクラウドを利用したい」というニーズに応え、北米リージョンを新たに開設した。サービスの利用にあたっては、ニフティクラウドのコントロールパネルからリージョンを選ぶだけで利用開始できる。

 なお、北米リージョンで現在利用可能なのは「us-east-11」ゾーン1つのみ。専有サーバーなど、利用できない機能・サービスもある。

 利用料金は国内リージョンに準ずるが、ネットワーク転送料金(グローバル側通信)は、国内リージョンが月間10TBまでは無料(超過分は1GBあたり15円・税別)なのに対し、北米リージョンは無料枠がなく、1GBあたり15円(税別)が必要となる。

 また今回は、コストパフォーマンスに優れたサーバープラン「Type-e」において、「Type-h」でのみ提供していた6vCPU/16GB~8vCPU/96GBの高スペック帯の、7つのサーバータイプを追加した。これら、「Type-h」「Type-e」をあわせて全43種類のサーバーラインアップは、3つのリージョンすべてで利用できるという。また、全リージョンでサーバーの月間稼働率99.99%を保証している。

 なおニフティでは中国にて、株式会社クララオンラインと共同で、パブリッククラウドサービス「鴻図雲(ホンツーユン)」をすでに提供しており、今回提供開始されたニフティクラウドの北米リージョンとあわせて、ユーザーの海外でのビジネスを支援していくとのことだ。

石井 一志