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大手企業のビジネスチャットツール導入状況、企業導入は約3割~CTC調査

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は13日、大手企業のビジネスチャットツール導入状況に関する調査結果を公表した。調査対象は売上規模100億円以上、従業員数200人以上の企業に勤務する役職者で、有効回答は412人。調査時期は2017年2月。

 会社として公式にチャットツール、ビジネス向けチャットツールを導入しているかという質問については、「全社で導入している」が12.1%、「一部で導入している」が16.0%、「導入していない」が71.8%という結果となった。

ビジネスチャットツールの導入状況

 会社で公式にビジネスチャットツールを導入している企業に対して、どのようなツールを導入しているのかという質問では、社員が主にPCで業務を行うと回答した企業が利用しているサービスは、「Skype」が30.5%、「Facebook」が15.3%、「Microsoft Teams」が11.9%となった。

 一方、社員が主に携帯電話/タブレットで業務を行うと回答した企業では、「LINE」が24.0%、「Facebook」が19.8%、「Skype」が16.8%となり、PC使用企業に比べてSNSのビジネスへの活用が進んでいるほか、「LINE WORKS」「Chatwork」の利用率もPC使用企業に比べて高くなっている。

導入しているビジネスチャットツール

 会社で公式にビジネスチャットツールを導入している企業が、どのような基準で導入を決めたのかについては、「使いやすさ」が21.6%、「セキュリティ」が20.6%、「業務効率化」が15.6%、「安心感(開発している会社に信頼があるなど)」が15.1%。

 導入した理由については、「スピーディにコミュニケーションができる」が23.6%、「会議時間の短縮が期待できる」が15.7%、「複数人での情報共有が容易になる(他部署間とのコミュニケーション活性化など)」が13.9%となった。

 一方、ビジネスチャットツールを導入していない企業に対して、導入しない理由を尋ねた質問では、「業務に必要と感じていない」が42.2%、「セキュリティが心配(機密情報の取り扱い)」が22.6%、「会社側での管理・運用対象が増える」が12.3%などが上位に挙がった。

 また、ビジネスチャットツールを導入していない企業に、社員が非公式のチャットツールを会社に無断で業務に利用しているか、もしくは利用していることを把握しているかという質問に対しては、「わからない」が52.4%、「利用されている実態はない」が35.5%、「把握はしていないが、利用されていると思う」が7.8%となった。