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パロアルトネットワークス、次世代FW向け最新OS「PAN-OS 8.0」の国内提供を開始

 パロアルトネットワークス株式会社は7日、次世代ファイアウォール向けの最新OS「PAN-OS 8.0」の国内提供を開始した。

 PAN-OS 8.0では、不正アクセスの主な要因となっている認証情報の盗難および悪用防止を自動化する機能を追加。疑わしいリンクを含むメールが届いた場合に、脅威インテリジェンスクラウド「WildFire」で機械学習により分析を行うフィッシングサイトの自動的ブロック機能や、ユーザー単位での可視化を行うUser-ID機能の強化によるフィッシングサイトへの認証情報送信の防止機能、次世代ファイアウォールへの新たなポリシーベースの多要素認証フレームワークの追加などを行った。

 このほか、仮想サンドボックスを回避するマルウェアへの対策として、ベアメタル分析環境を追加。独自のペイロードベースのシグネチャ生成エンジンにより、研究チームが作成するのと同品質のC2シグニチャの生成と配信の自動化、外部の脅威データフィードを組み込むためのオープンソースツール「Minemeld」の脅威インテリジェンスサービスAutoFocusへの統合などを行った。

 製品メンでは、既存の16種類の次世代ファイアウォールのラインナップに、仮想ファイアウォールを含む計9機種のアプライアンスを新たに追加した。新しいアプライアンスは、従来の同クラスのアプライアンスと比べてパフォーマンスを最大10倍向上。SSLの普及と攻撃への悪用増加を受け、SSL復号化パフォーマンスは最大10倍向上、SSLセッションは最大35倍増加させた。

 データセンターなどの大規模環境向け「PA-5200シリーズ」では72Gbpsスループットの「PA-5260」など3機種、中規模のネットワークや企業向けには「PA-800シリーズ」では、1.9Gbpsスループットの「PA-850」など2機種、小規模な組織向けには「PA-220」をそれぞれ提供する。

 また、新しい仮想ファイアウォールとして、「VM-700」「VM-500」「VM-50」を追加し、16Gbpsから200Mbpsスループットまで幅広い性能を備えた仮想ファイアウォールを提供する。合わせて、既存のモデル(VM-1000-HV、VM-300、VM-200、VM-100)のパフォーマンスも2倍から4倍まで向上させた。