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NEC、映像から来店者の行動を可視化・分析する「人物行動分析サービス」

 日本電気株式会社(以下、NEC)は1日、流通・小売業全般のマーケティング用途として、店舗内のカメラから来店者の行動を可視化、分析する「人物行動分析サービス」の販売を開始した。

 サービスは、店舗内のカメラから、人物・顔を検出して性別年齢などを推定する「性別・年齢自動推定技術」や、複数のカメラの映像を連携・活用し、人物を検出、追跡する「人物動線抽出技術」など、NEC独自の画像解析技術により、来店者の性別や年代、人数、移動履歴、滞留状況などを把握。店舗内にある既設の防犯カメラを活用することも可能で、映像から来店者の行動を分析するため、センサーやタグなどの認証装置を用いる必要がなく、容易に情報を取得できる。

 店舗内のカメラから来店者の行動を解析し、時間帯別の来店者の傾向を示す来店者数分析、滞留状況を示すヒートマップ、人気棚や課題発見が可能なコンバージョンなどの分析データを提供。来店者の行動パターンの傾向を把握できるため、効果的な店舗レイアウト設計、時間や移動経路に合わせたキャンペーン施策、施策前後のデータ比較による効果検証などに利用できる。

 また、これらの情報と店舗が保有するPOSの購買実績などを合わせて活用することで、購買者に加えて、これまで取得が難しかった非購買者の行動分析も可能となり、機会損失の削減や新規顧客の取り込みなど、効果的なマーケティング施策の立案が行える。

 分析結果の閲覧画面は、ウェブブラウザーから利用できるクラウドサービスとして提供。オフィスだけでなく、外出先からのデータ閲覧や複数店舗データの一元管理も容易に行える。分析機能は、NECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」で提供する。

 サービスの料金(税別)は、1店舗につき月額22万円から。