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ワイヤレスゲートとMIC、産業用IoTに向けた通信プラットフォーム事業の新会社を設立

 株式会社ワイヤレスゲートとモバイル・インターネットキャピタル株式会社(以下、MIC)は3日、産業用IoT向けに高速な通信プラットフォームを提供する合弁会社「株式会社LTE-X」を設立したと発表した。出資比率ならびに持ち株比率は、ワイヤレスゲートが51.0%、MICが49.0%。

 LTE-Xは、IoT向けに、高速・大容量で高セキュリティの通信プラットフォームの提供を行うことが目的で、プラットフォームの主要な利用ターゲットは、工場、病院、セキュリティ、物流など。プラットフォームのコアテクノロジーとしては、ワイヤレスゲートが出資する米nCore Communicationsの「LTE over Wi-Fi」を利用する。

 LTEトンネリング技術であるLTE over Wi-Fiは、Wi-FiアクセスポイントをLTE基地局のように動作させ、LTEネットワークが持つ機能をWi-Fi上で実現可能。これにより、LTEの基地局設置のための大規模な投資をすることなく、安価にプラットフォームを構築できるという。なおLTE-Xは、LTE over Wi-Fiの利用において日本国内独占ライセンスを持つとのこと。

 LTE-Xは、2016年中にプラットフォームのシステムの完成を予定しており、2017年初頭をめどに、商用サービスを開始したいとしている。