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デザインを一新したBIツール「Tableau 10」、分析機能やモバイル性も強化
2016年8月17日 12:22
米Tableau Software(Tableau)は16日(米国時間)、BI分析ツールの最新版「Tableau 10」のリリースを発表した。デザインの一新、分析機能向上、モバイル性の強化などが行われているという。
Tableauは、直感的なUIを持ち、誰でもデータをすばやく分析できる高速BIツール。今回の新版ではインターフェイスを刷新し、ユーザーがビジュアル分析に集中できるよう認識しやすいデザインを採用した。また、複雑なビジュアライゼーションや強調表示でも図形を知覚できるよう、新しいカラーパレットを導入したほか、Tableauで作成できるビジュアライゼーションを、読みやすく、美しく見せるための新書体をデザインしている。なお、ユーザーが自由に創造性を発揮しデータを表現できるように、書式設定はいつでも変更できるとのこと。
また、リアルタイムデータに1回のタップでアクセスできるよう操作性を改善。さらに、複数のデバイスで利用できるビジュアライゼーションも作成可能になった。新機能のデバイスデザイナーを使用すると、Androidスマートフォンを含むさまざまなデバイスに応じて、サイズやビューを自動調整するダッシュボードを作成できることから、複数のビューを1つのファイルで詳細にカスタマイズでき、複数のデバイス用にビューを作成しても一度にまとめてパブリッシュを行える。
データソースについては、クロスデータベース結合機能により、複雑な統合プロジェクトを立ち上げることなく、分散するデータソースを行レベルで統合可能。クロスデータベースフィルターにより、1つのフィルターをワークブック内の複数のデータソースに適用することもできる。
加えて、ドラッグ&ドロップで実行できるクラスタリング機能を使用すると、K平均法に基づいて自動的にパターンを特定し、データをグループ化できる点もメリット。地域区分のカスタマイズ機能により、数回のクリックで高度な地理的分析を行うことも可能だ。より多くのデータソースと簡単につなげるよう、Googleスプレッドシート、QuickBooks OnlineやKognitioなどの新コネクタも提供する。
このほか、エンタープライズ向け機能も強化されており、管理者がTableau Server環境を簡単に管理できる機能を追加し、Tableau Desktopライセンスの使用状況をIT部門したり、マルチテナント環境のログインをサイトごとにSAML IdPを構成してコントロールしたりできる。
また、デベロッパー向けには、データ活用のためのカスタムアプリケーション開発や、ソフトウェアやWebサイトへのBIの埋め込みに利用できるAPIを新しく追加したとのこと。