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NECの年次イベントが20日より開催、4つのテーマでさまざまな展示を用意

「社会や暮らしを支える」「社会やビジネスを変革するなど」

 日本電気株式会社(以下、NEC)は、2014年11月20日、21日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムにおいて、同社の年次イベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2014」を開催するのに先立ち、展示内容を報道関係者に公開した。

 C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2014は、NECおよびNEC C&Cシステムユーザー会(NUA)が主催しており、18回目となる今年は、「Orchestrating a brighter world~世界の想いを、未来へつなげる。」をテーマに、約100にのぼる最先端のITおよびネットワークソリューションとともに、これを支える最新技術および最新製品を紹介。約80のセミナーを実施し、NECの製品やサービスを導入したユーザー事例や、NECの事業戦略などについて説明する。

11月20日から東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催されるC&Cユーザーフォーラム&iEXPO2014
NECの100年以上に渡る歴史を紹介
今年のテーマは、「Orchestrating a brighter world~世界の想いを、未来へつなげる。」

テーマごとの展示ステージを用意

 展示会場は、会場入り口に設置された「テーマステージ」のほか、「社会や暮らしを支える」、「企業の価値創造を支える」、「社会やビジネスを変革するNECのICT」、「海底から宇宙まで~NECの先進技術~」というテーマごとに展示コーナーを用意。テーマステージでは、オリーブの島で健康食品のビジネスに取り組む若者たちが、ICTを活用しながら農業を通じて社会貢献とビジネスの拡大に挑む様子をストーリーとして紹介。そのなかで、NECの技術や製品がいかに貢献できるかを示した。

C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2014は4つのテーマにコーナーを分けた
テーマステージではICTを活用した農業を通じたビジネスへの貢献を紹介

 「社会や暮らしを支える」では、カメラ映像を分析して、混雑状況や異常を知らせる群衆行動解析技術を展示。会場に複数のカメラを設置して、混雑状況をリアルタイムに分析して表示したほか、顔認証技術や指紋、静脈によるハイブリッド認証技術などを展示。サイバーセキュリティでは新たに発表したプロアクティブサイバーセキュリティをはじめ、サイバー犯罪の調査や分析に関して国際刑事警察機構(インターポール)と協力している内容などを紹介した。

「社会や暮らしを支える」をテーマにしたコーナー
カメラ映像を分析して、混雑状況や異常を知らせる群衆行動解析技術。屋外の遠い場所も人を認識できるように進化させた
会場にも複数のカメラを設置して、混雑状況をリアルタイムに表示した

 また、棒の先に赤外線カメラを取り付けて、人が入れない場所での生存者確認を実現する製品のデモなどのほか、携帯電話網の途絶時でも通信可能な緊急モバイル無線技術などの防災および災害対策ソリューション、マイナンバー制度を想定して、ATMと個人番号カードを用いた金融取引や自治体の手続きなどのデモンストレーション、上水道管にセンサーを設置し、漏水の有無を遠隔監視するシステムや下水道管のひび割れを画像認識技術で検出するロボットを展示した。

マイナンバー制度を想定したATMと個人番号カードを用いたデモンストレーション
個人番号カードを用いて、ATMから金融機関などに必要な住民情報を送信できる
個人番号カードを用いることで、金融取引や自治体の手続きなどがATMから行える
水道管の漏水有無判定・漏水位置特定サービスの展示
強い磁石を使って上水道管に設置するセンサー。振動から水漏れを検知する
自動車に搭載し、上水道管の上の道路を走ればデータを収集できる
基地局や中継局を設置すれば、データを効率的に収集できる
下水道管の状況を調査するロボット。一日に1kmの状況を調査する
ロボットで撮影した映像をPCで表示してひび割れを確認する

(大河原 克行)