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東京商工会がWindows XPからの移行支援セミナーを開催、リスクや注意点を解説 (モバイル、クラウド導入によるワークスタイル変革を)
(2013/12/2 06:00)
モバイル、クラウド導入によるワークスタイル変革を
新OSへの移行を、「せっかくの機会としてとらえ、業務改善のチャンスに!」としてNTTドコモ 法人事業部 第三法人営業部担当課長の鈴木博道氏が、「新OSでビジネス力を強化する」をテーマに講演した。
ドコモではWindows 8のタブレットとLTEサービス「Xi」をセットとすることで、クラウドを活用したビジネススタイルへの移行に利用することをアピールしている。
「紙のように配布の手間なく、マルチデバイスで、多人数、さまざまな場所で、いつでもどこでもリアルタイムに情報共有ということで、これまでのように会社内での利用に加え、商談先でタブレットをパンフレットの代わりに利用する。工場、保守業務の現場でもマニュアルや手順書をタブレットで利用するといった利用が可能となる」
タブレットのOSとしてWindows 8を選択することの強みとして、「既存のWindows情報資産を利用できる。モバイル利用に適し、情報共有サービスSkyDriveがプリインストールされ、すぐにクラウドでファイル共有ができるなど、比較的廉価で、導入ハードルが低いクラウドサービスとなる。単なるWindows XPの置き換えではなく、スケジュール的には厳しい状況だと思うが、ワークスタイルを変えるチャンスとして活用してほしい」と敷居の低いクラウド利用によるワークスタイル変革になると説明した。
具体的な事例として、長崎国分株式会社(現・九州国分株式会社)のWindows 8タブレット導入事例が紹介された。同社は食品卸、国分の子会社で、従業員50人程度で、卸業務を行っている。従来の複雑な受発注システムを簡素化し、従来のWindowsシステムを流用した新システム構築を目指してWindows 8タブレットが導入された。
社内システムと小売店、営業担当者との間をXiを使ったVPNで結び、従来は小売店、国分側がそれぞれ紙を使って管理していた受発注業務を電子化。写真によって確認できる仕様で受発注業務が行えるため、間違えが少なくなり、紙の時代に比べて再入力作業がなくなって省力化を実現した。「既存システムとも親和性が高く、軽い負荷でモバイル化を実現したという評価を頂いた」という。
ドコモではパソコンに内蔵できる通信モジュールを提供し、「いつでも、どこでもインターネットが利用できる環境を提供する」とアピールした。
来場者に配布された資料の中には、Windows XPからのシステム移行に利用できる税制として中小企業投資促進税制の拡充・延長などを紹介したものもあり、さまざまな局面からWindows XP移行を支援する内容のセミナーとなった。