イベント
2014年度はクラウド、ソーシャルなど4つのメガトレンドが成長する~米MicrosoftターナーCOO (パートナーにクラウドの船に乗ってもらいたい)
Worldwide Partner Conference 2013 基調講演
(2013/7/12 00:00)
63万社のパートナーにクラウドの船に乗ってもらいたい
一方で、クラウドへの取り組みについては、ターナーCOOは、力を込めながら次のように語り出した。
「4年前のこのカンファレンスで、パートナーはクラウドを選択し、それに取り組んでほしいと言ってきた。結果として、2万2000社のパートナーが、Microsoftと一緒になって、クラウドビジネスを実行してきた」。
だが、続けてこうも語る。
「しかし、残る63万社のパートナーはどうなっているのか。なぜ、クラウドに遅れているのか。クラウドに行こう。ぜひ、63万社のパートナーにクラウドの船に乗ってもらいたい。いまこそがチャンスである。クラウドに移行することで、100%、200%、500%成長している企業がある。63万社全員に乗ってもらいたい。今年こそが、爆発的にパートナーの数が増える年になる」とした。
さらに、「デバイスの競争相手、サービスの競争相手、従来型の競争相手は、クラウドの市場でなんとか勝とうと努力している。しかし、Microsoftは、それに対して恐れることなく戦える自信がある。この12カ月で、Googleの250社の顧客がMicrosoftに移動した。立ち遅れていた仮想化でも高い成長を遂げている。CRMの分野でもパートナーの力が欲しい。salesforce.comの収益は大きく下がっており、なぜ赤字会社のCRMプラットフォームを使わなければならないのか」などと競合会社を厳しく批判。セールスフォースのトレードマークである「Software」に×を付けたマークを文字って、「PROFIT」(収益)に×を付けるマークを披露してみせた。
続けてターナーCOOは、「われわれは、顧客にとって信頼できるアドバイザーにならなくてはいけない。信頼を損なうようなことはしなくてはならない。顧客は正しい。絶対に顧客と口論しないでほしい」などと述べた。
最後に、ターナーCOOは、2014年度は、数々の製品やサービスを投入すること、101億ドルの研究開発投資を行っていくこと、PCは3億3800万台の年間出荷であるが、ユニファイドデバイスとしてとらえると、2017年度には年間29億台の市場を対象にしたビジネスが行えることなどを示しながら、「このチャンスを生かしたい。そのために、Microsoftは、パートナーにできる限りのことをする。世界を変えていく、ビジネスのプロセスを変えていくことが大切であり、いままでにないチャンスのタイミングが訪れている。成長のために、私をリソースとして使ってもらいたい」などと述べて、大きな拍手のなか、講演を終了した。
なお、ターナーCOOが降壇したあと、Roskilコーポレートバイスプレジデントは、同日夜に、ヒューストン市内のスタジアム「ミニッツメイド」で、カンファレンス参加者を対象にしたLenny Kravitzの特別コンサートを開催すること、2014年のカンファレンス開催地をワシントンDCにすることを発表した。