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2014年度はクラウド、ソーシャルなど4つのメガトレンドが成長する~米MicrosoftターナーCOO (ソーシャルやモビリティ、ビッグデータでも力を示す)

Worldwide Partner Conference 2013 基調講演

ソーシャルやモビリティ、ビッグデータでも力を示す

 2つ目のソーシャルでは、SharePointおよびYammerが、フォーチュン500社のうち85%の企業で使用されていること、Yammerは年間200%で成長し、業界を代表する多くの企業に採用されてることなどを示した。

 「Microsoftは、ソーシャルの領域においても、総合力のあるプラットフォームを構築でき、パートナーの資産を活用したビジネスチャンスを創出できる」と語った。

 3つ目のモビリティでは、「Windows Phoneは、スマートフォンOSとしては第3位であり、しかも、低い3位である」としながらも、「ほかのスマホに比べて、6倍の勢いで増えている。しかも、10以上の国で、すでにiPhoneのシェアを超えている。ロシアでは、iPhoneの販売を中止し、Windows Phoneの販売に力を注ぐキャリアもある。Windows Phoneは、エコシステムを通じて、すばらしいデバイスを投入できる」とした。

 さらに、iPhone向けにOfficeを投入したこと、System Centerによって、会社を辞めた社員のスマートフォンに格納された業務データだけを削除する機能を提供するといった取り組みについても言及した。

ソーシャルエンタープライズにおける実績
Windows Phoneも大きく成長しているという
とくに新興国での成長が高い

 4つ目となるビッグデータについては、SQL製品群が5四半期連続で20%以上の高い成長率を遂げていること、SQL Serverが45%のシェアを持ち、この市場で存在感を持っていること、性能面でも高い評価があることを示す一方で、今回のイベントで発表したPower BIのプレビュー版の投入や、Hadoopに対して投資をしていることなどを紹介した。
 ターナーCOOは、「これほど大きなトレンドが4つも集中する年は過去にはなかった。大きなビジネスチャンスがある年であり、変革の真ん中にいる。この4つのトレンドに対して、どう実行するのかが大切。われわれとパートナーが一緒になって実行しなくてはならない。ぜひ、Microsoftを頼ってもらいたい。2014年度は、2013年度以上に、さらに多くの製品、サービスを投入する」とパートナーに対して訴えるとともに、「2014年度はモバイルで勝ち、顧客に対して、クラウドの意味を提案し、勝つためには積極的に競争をしていく。そして顧客の満足度を高める。この4つが2014年度のゲームプランのポイントになる」と語った。

ビッグデータ領域における実績
SQL Serverはトップシェアを誇る
ビッグデータではHadoopに力を注ぐ

 2014年度(2014年6月期)における4つの重点ポイントを説明するなかで、ターナーCOOは、「Windows Phone 8を搭載しているNOKIA Lumia 925を持てば、iPhoneはいらない」、「タブレットおよびスマホの販売強化には、パートナーの協力が必要である」、「直営店であるMicrosoftストアを、パートナー各社のオフィスの延長線上のスペースとして活用してほしい」などと語った。

 現在、Microsoftストアは、米国、カナダ、プエルトリコに75店舗を展開しており、2014年度中に101店舗へと拡大。新たに中国に出店する計画を公表した。

2014年度の重点的な取り組み
現在75店舗のMicrosoftストアを101店舗に拡充する

(大河原 克行)