週刊海外テックWatch

老若男女が「ロブスター飼い」 中国のAIエージェント熱狂

OpenClawエージェント製品が続々

 OpenClawは、昨年11月にリリースされ、今年1月に現在の名称になった。スキル(拡張機能)や、使うほどユーザーの好みや仕事の文脈を学習するカスタマイズ性が特徴だ。世界に利用が広がっているが、中国は突出している。

 中国企業も2月から3月にかけ、大手とスタートアップが入り乱れながらOpenClaw派生・関連の製品やサービスを投入している。

 3月6日に無料インストールイベントを開いたTencentは、インスタントメッセンジャーのWeChat経由でPCを制御できる「QClaw」や、その企業向け版「WorkBuddy」をリリースした。

 翌週にはBaiduが、“世界初”をうたうスマートフォン向けエージェント「RedClaw」などOpenClawベースの製品群を発表した。エージェントが動画編集、プレゼンテーション作成、調査、コーヒーの注文など多段階のタスクをこなし、複数のアプリやデバイス間で動作するという。

 BaiduのShen Dou執行副社長は、OpenClawが「新時代のOSレベルの機能となり得る。デバイス間の壁を取り払うだろう」と3月17日に開いた「OpenClaw Lobster Market」イベントで述べている(Reuters)。

 他の大手では、既にAlibabaが2月、企業向けを意識したデスクトップエージェント「CoPaw」を発表している。また、3社とも自社クラウド上で、OpenClawを簡単にデプロイできるサービスも開始している。

 さらにMoonshot AI、MiniMax、Zhipu AIといったスタートアップも製品をリリースして、それぞれ「ワンクリック導入」「モバイル連携」「強固なセキュリティ」などの売りを競っている。