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AppleがTeslaを買収? 次の“Big Thing”
(2014/2/24 10:32)
「買収よりも提携」が主力
Teslaは電気自動車メーカーとして、このところ着実に知名度を挙げている。高級セダン「Model S」が好調で、株価はこの1年で約5倍に上がった。創業者のMusk氏はPayPalの前身となるX.comを創業、その後分野が全く異なる電気自動車のTesla、そして宇宙船・ロケットの設計・製造・打ち上げを行うSpaceXを立ち上げ、現在でも2社のCEOを務めている。Fortuneは「2013年のビジネスパーソン」のナンバー1にMusk氏を選んでいる。
そのTeslaとAppleとあって、San Francisco Chronicleの記事は技術業界と投資家の注目を集め、急速に広まった。が、買収が実現すると考える者は少ないようだ。
例えば ZDnetは「可能性はゼロ」とするJefferiesのアナリスト、Peter Misek氏のコメントを紹介する。買収よりも、提携を通じて新製品での車載エンターテインメントで協業するなどのことを追求する方が理にかなっていると続ける。CNet Newsは「Teslaは輸送業界を変革しており、同社を超える電気自動車を造るメーカーは存在しない」とし、Musk氏がAppleのCool氏と会ったとしても買収につながる話ではないとする。iOS、SiriなどのApple技術がTeslaの車両に統合されるようなことは考えられるとしても、「Muskは前人未到のことを成し遂げようとしており、だれかの企業の下で脇役に甘んじるような人物ではない」と売却の可能性を否定した。
Chicago Tribuneは、Musk氏が2012年にBloombergの取材の中で、「買い手が堅牢なキャッシュを持つ場合は、売却もあるかもしれない」と答えたことを引き合いに出しながらも、「両社とも互いを必要としているようには見えない」と買収の可能性を否定。提携の方が可能性が高そうだとした。そして、TeslaのModel Sの17インチタッチ画面でのさまざまなコラボレーションが可能との見方を示した。
「TeslaとAppleのトップが会ったとしても不思議ではない。シリコンバレーの技術企業だ。シナジーを求めて話をするのが常だ」と語るのはGartnerのアナリスト、Thilo Koslowski氏だ。Koslowski氏のコメントを引用したL.A.Timesによると、買収よりも協業の可能性が高いという。理由として、車とハイテクガジェットの収益性の違い、Appleが歴史的に大型買収を行うことはほとんどなかった点などを挙げている。